あれよあれよという間に、あっという間に六月になってしまいました。
本当は、息子が一歳になる二月頃からちゃんと更新して行こうと思っていたのに、
それくらいから立って歩き出して、一気に大変さが数倍に!
家事をするので精一杯。
赤ん坊が昼寝している間くらいしか描く時間は取れないし、
起きたら画材は荒らすし、絵の具は乾いちゃうし、紙をぐしゃぐしゃにされないか
いつもヒヤヒヤ。
保育園にも入れない限り、やはり描けないかあ、と思っていたけど、
数日前にポストカードサイズの紙にペンで描いたら、
短時間でパッと描ける!
これだ、と思いました。
これなら描けそうなので、
しばらく続けたいと思います。
絵の具にはいつ戻れるか...。
あけましておめでとうございます
出産して、丁度三ヶ月が経ちました。
三ヶ月とは思えない...
もっと長い時間が経ったように思います。
今日は久しぶりに自転車に乗りました。
妊娠してから一度も乗らなかったので、
約一年ぶり...。
先週久々に車体を磨いたものの、
今日いざ乗ろうとしたら、タイヤの空気がスカスカ。
完全にぺっちゃんこ。
自転車屋さんで空気を入れようとしたら、
日曜は営業してなかった!ショック。
乗れないからそこまで押して歩いたのに...
自転車屋さんの隣りが交番だったので、
ダメ元でおまわりさんに相談してみる。
交番の空気入れを貸してくれようとしたけど、
ちょっと特殊な自転車だから普通の空気入れじゃ入れられないんだ...。
結局、隣駅の自転車屋さんまで行くしかないなと押して歩いていたら、
なんだか怪しげなバイク屋さんの前をたまたま通りがかった。
店の前ではマリファナでも吸ってそうな両腕にがっつり入れ墨が入ったお兄さん達が
ベンチでぼーっとしている。
普段なら通り過ぎると思うけど、
かれこれ20〜30分自転車押して歩いてたのと、
隣駅の自転車屋さんまであと20分以上はあるなという徒労感から、
藁にもすがりたい気持ちで、その人達に
「まさか空気入れ持ってないですよね...」と話しかけてしまった。
一件店員なんだか客なんだか分からなかったけど、
どうやら店主と友達か常連客みたいで、
「うーん、あると思うけど店主不在なんだよね〜」
と言っていたけど、奥にいたロン毛のお兄さんが
「あ、俺持ってるよ」といって鞄からごそごそモバイルの
空気入れ(特殊な自転車対応)を出して、尚かつ手動で入れてくれた。
ハーレーにでも乗ってそうな人達だったけど、
とても良い人達だったなあ〜
あえてエイプリルフールに更新。
2月8日に男の子を産みました。
十時間半かかりました。
姉妹の中で最も子供など産みそうになかった私、
そもそも結婚しそうにないし、
するとしてもアイルランド人とかと結婚するんじゃないか、
と予想されていた私が普通に結婚して普通に赤ちゃん産んでいるから
人生は何が起こるかわからない。
あと一週間で二ヶ月です。
いろいろ、そりゃもういろいろあったけど、
なんとかだいぶ慣れて来ました。
産んだ日から今日まで、
ひたすら家族や親族にお世話になりました。
おかげでなんとか生きています。
とかなんとか言いながら産後三週間目で仕事で絵を描いてました。
結構根性あるよなあ、と思う。
二ヶ月近く、いろいろありすぎてとても要約できないなあ、と思う。
毎日、書き残しておきたいなあとは思っていたけど、
親に「産後はとにかく何も読むな、書くな、昔からそう言われているんだ」
と言われた私は、素直にそれを守っていたのでした。
頭の中にしか残っていない...
残念...
何か書くとしたら、なんだろう。
赤ちゃんは、いつも手に謎の綿埃を握りしめています。
見ようとするとぎゅーっと握って見せてくれないので、
眠そうな時とかリラックスしてる時にこっそり手を広げてそれを見ます。
それが私の日課。
妊婦は虫歯になりやすいらしく、
ばっちり虫歯になってしまった私は、
今近所の歯医者さんに通っています。
そこの受付のおばあちゃんが強烈で面白い。
初めて行った日から彼女の人生の話をしてくれる、
大変くだけた、人懐っこいおばあちゃんです。
そのおばあちゃんが
「赤ちゃんにとっては、あの綿埃は大事な大事なものなのよねえ」と
数日前言っておりました。
その大事な大事な綿埃、
そういうのを見るのが本当に楽しい。
二日。
あけましておめでとうございます。
昨年末から何故かワタリウム美術館行かなきゃな〜
と思っていて、何やってるんだろうなあ〜、
と低めのテンションでこないだやっと調べたら、
何と週末から奈良美智の展示が始まる、と書いててびっくり!!
テレパシー受信中だわあ、恐ろしい。
そして、本人が初日にスライドショーするんだって〜!!
しかしその数日後のチケット販売は既に終了、
だけども余ってれば売るかも、とホームページに書いてある。
慌てて、ワタリウムに電話。
まだあるらしい。
ぎゃあ〜明日買いに行かねば!!
急にアドレナリンが分泌されて、知恵熱が出る。
しばらく寝そべり脳の粗熱を取る。
次の日、ダッシュでチケットを買いに行く。
受け付けの女の子がなんとも塩すぎる対応だが、
なんとかチケットゲット!
ひひひ、これで日曜日久々の生奈良さんがみれる。ウキウキ。
日曜日、講演見て来ました。
相変わらず可愛い❤️❤️❤️
石川直樹さんのがはるかに若いけど、奈良さんのが数倍可愛い。
何故だろう?石川さんは年相応な感じだが、
奈良さんはあれは50の風格全然なくて、
多分いつまで経っても可愛いまんまなんだな、あの生き物。
我ながらなかなか良い席をゲットしたので
(前から3列目くらい)超近い!
5メートルくらい先で喋ってるわ〜
で、肝心の内容はですね、
石川直樹さんと奈良さんの二人のサハリン旅行記です。
羨ましい〜!
サハリンは、実は奈良さんのある意味ルーツらしい。
母方の祖父がサハリンの炭鉱で働いていたらしく、見に行ってみたかったと。
そして、アイヌ語やアイヌ民族も相当興味あるみたいで、
それがよく伝わってくる講演内容でした。
この言葉の意味はこうで‥ね、面白いでしょ?といちいち聴衆に確認する、
それこそが面白い奈良さん。
何で1人でなく二人で旅立ったかと言うと、
1人じゃ見えて来ない物が、2人だと見えそうだったんだと。
(奈良さんは割にボケ体質なので、若手の突っ込みがいると、空気がちょうど良いみたい。
特に石川さんみたいな、男子校っぽい性格の人が合うんだろうなあ。)
ちょっと後悔したのは、最後質問タイム!
質問ある人ここに3人並んで、と言われ、
これだ!と言う質問がパッと思いつかなかったので、
諦めて並ばなかったんだけど、
並んだ3人の質問が質問マニアの私からしたら何とも味気ないものだった‥
せっかくのチャンスを‥悔しい!
次回、もしこのような事があれば、たとえ思いついてなくてフライングになったとしても、並ぼう。
と固く心に誓った。
(\_/)
(u_u) from :
marico
/___\
やばい、新年から運を使い果たしております。
鈴木成一さんの"鈴木成一装丁イラストレーション塾 2015年東京"
の受講生の選考に受かってしまった!えらいこっちゃ!
誰でもお金払えば受けれる授業とは違い、
鈴木成一さんご本人が受講希望者から送られたポートフォリオ見て
そのおめがねにかなわない人は
バッサリ切り捨てると聞いていたので(思い込み?)
完全にダメ元でポートフォリオを持っていったのが
今週の月曜日...。
結果出るのはやいなあ!!
ま、まさか受かるとは...
あの鈴木成一さんですよ、装丁の生き神様ですよ。
一体今年自分の身に何が起こっているのか...。
宝くじ買いに行こうかな。
(というのは冗談ですが...いや、買っとくべきか?)
今だから書けるけど、
締め切りが13日だったのに、
12日に慌てて20ページ出力しました。
しかも昨年のHDDぶっ壊れ事件の為
(↑あれ、これもしかしてHPに載せてないかな...
HDDが壊れて音楽や絵のデータがぶっ飛んだのです。
業者に相談に行ったら7〜40万とふっかけられて諦めた。泣きそう。)
絵のデータがかなりなくなってしまい、
もうなんとかあるやつをかき集め...、
それこそもうゴミ箱漁る勢いでかき集め...、
(しかもところどころはjpegの超画像荒いやつ。信じられない。)
一時間だ!一時間で全部作る!!と
猛然とした勢いで作った
へなちょこポートフォリオだったのです。
例えて言うなら、
冷蔵庫の中にあった残り物で作った、
オリジナルのチャーハンだったのです。
受講希望者は事前にきちんと準備し、
丁寧に下ごしらえした材料で
フルコースを作って召し上がって頂いたんだろうな...と
遠い目の私。
しかも、そのチャーハン的ポートフォリオをですね、
コンビニに持って行って郵送しようとしたら、
切手代金200円くらいかと思ってたら、
レジの人に
「これメール便無理なサイズだからゆうパックで600円以上だよ」
と言われ、えー予想外に高いじゃないか!と諦める変なとこドケチな私。
うーん、祝日だから郵便局やってないし...
祝日営業の郵便局探すか〜
↓
神保町の郵便局がやってるな
↓
ん、この送り先の住所自体神保町じゃん
↓
うーん、いっそ直接持って行ってしまうか
↓
神保町につきました
↓
ふー良かった良かった、駅から割と近かった
↓
ん、住所はこのビルの五階になっているが、どこから入るんだろう?
↓
一階が佐川急便だったので、休憩中らしくスマホいじってた佐川男子に聞く。
↓
佐川男子「あー入り口こっちじゃなくて裏です。
5階のインターホン鳴らして人が出なかったら、
一階のポストに入れるしかないですねえ。」
↓
ピンポーン。
出ない。まあ祝日やしなあ...。
↓
ポストが案外小さい。
↓
佐川男子「折るしかないすね...」私「だね」
↓
封筒ひん曲げる
↓
ぐいぐい
↓
ぐいぐいぐい
↓
私「はみ出てるけど」佐川男子「大丈夫、多分誰も取りませんよ!」私「...だね」
↓
任務完了
そんな舞台裏話でした。
おそらく祝日明けに事務所の方は
ポストからはみ出た切手無しの封筒見て
「昨日一体何が...」と思ったでしょうな。
なんか祝日に無理矢理ポストに入れたっぽい、
画像ところどころ超荒いの混じってるけど、
まあいいか、こいつにしちまえ。
多分そんなんで選ばれてしまったんじゃないかと...
そう予想しています。
LINEスタンプの第二弾が承認おりました。
http://line.me/S/sticker/1062318
シンプルなうさぎのスタンプ。
滲んだ感じにしてみました。
実はこっちが一番最初に作ったスタンプです。
(なので一部透過漏れあるし、データが微妙です...)
まあ、最初のはもともと描いてたイラストを
無理矢理スタンプにした感があったので、
感情表現があるこっちのがスタンプらしく、使いやすいと思います。
LINEを使ってない人が案外まだまだ多いけど、
使ってる人は是非見てみてください(^u^)
実家の2階でシュシュシュシュ...と何やら音がするなあ、と思って見たら
ルンバが仕事をしていた。
おお、これが例のお掃除ロボットか...
うるせえなあ、可愛くないし。
と言うのが率直な第一印象だが、
カブトガニのようなその様相を傍から伺っていたら、
味も素っ気もない円盤状だが、
黙々と床の綿ぼこりを吸い込んで行く生真面目さに、
案外すぐ馴染めそうだ...と思った。
機械がだんだん生き物に見えてきて、
擬人化するタイプ。
根がネガティブなので、
すぐに壊れるところや捨てるところを想像してしまうが、
廃棄する時、多分泣けるね。ルンバの為に。
ナウシカが子供の頃、
王蟲の幼虫を腹に隠し持って、
大人がそれを離しなさい、と言うけど、
鸚鵡が殺されるの知ってるから、
ナウシカがやめて〜殺さないで!
って懇願するあのシーン、
あんな感じになりそう。
足が一杯でもぞもぞして気色悪いけど、
そこが可愛いよね、王蟲。
まあ身内に壊れたルンバ腹に隠されて、
廃棄しないで〜って言われても、
お前それ単なる機械だぞ、って言うけどね。
というわけで今必死で作品集つくってます。
私はTwitterとかFacebookとか、
情報がバンバン入ってくるものが苦手で、
そういうのはあまり見ない。
キリが無くて、ありがたみもないなあ、と思ってしまうから。
なんでもさっと受け流せる性格なら気にならないと思うけど、
知り合いだったりすると、きちんと対応しなきゃ、と思ってしまうので。
なんでもほどよくいい加減にするのがベストだと思うけど、
変なところ不器用なので、疲れてしまうのであった...。
それならいっそ知らない方がいいな、と思う。
バイキングみたいで、料理がズラーっと並んで、
お皿に入れちゃったから、無理に食べなきゃいけないかな、
となんか料理を楽しめない。
私は、一つ一つ自分の食べたいものを注文する方が性にあってる。
まあ、たまにはバイキングもテンション上がるけどね。
で、その結果、情報は自分が欲しい時に自分から取りに行くしか無い。
だから、展示終わっちゃってたとか、今日じゃなかった、とか
たまにあっても、まあそれでもいいや、と思っている。
前置きが長くなりましたが、
私は、数人だけたま〜に検索する作家、
写真家、お店、イラストレーターがいる。
(あ、全部1人か2人ずつくらいだな...案外狭い)
昨日ふっとイラストレーターのタダジュンさんのサイトをみました。
2012年の本屋大賞に選ばれた、
フェルディナント・フォン・シーラッハの
「犯罪」と「罪悪」の表紙を描いた、イラストレーターさんです。
その本の内容も表紙も、すごくいいなあと思って感動し、
そのドイツ人弁護士の著者だけでなく、
表紙を描いたタダジュンさんのホームページを見たら、
「小学生日記」という面白いページが!
ご本人の、小学生当時の本物の絵日記みたいなのですが、
とてもうまい!子供目線の世界がなんかほわ〜と癒される。
よく描けてるな〜と普通に感動したので、
勢いでご本人にメールしました。
たまたま見つけましたが、
小学生日記がすごい良かったです、と。
しばらくしたら、
「嬉しいです」と本人からメールがありました。
多分いい人なのだろうなあ。
それが一年前?くらいの出来事でした。
なんとなーくこの間ふっとタダジュンさん検索してみました。
すると、今丁度池袋のギャラリーで展示中、
翌日が最終日、という情報が。
ちょっと遠いけど、明日行ってみよう!
久々に本棚から取り出した「犯罪」を一応鞄に忍ばせる。
クロージングパーティは19:00から、ということだけど、
池袋についたのは18:50。
そのギャラリーポポタムという所は、池袋駅から
徒歩10分程度らしい。
ギリギリだ。
意外と地図は読める方なので、
なんとかギャラリー付近にたどり着くのだが、
住宅街で細々と入り組んだ場所なので、
ここから先は迷う危険があるな。
自力で行くのは諦めて、
通りがかりの人に聞こう。
そこに丁度、たばこを吸いながら自転車に乗った女性が通りがかった。
「あの...この辺にサンクスってありますか?
それか自由学園明日館か」(←ギャラリーの地図で目印になってた)
「サンクスはあるけど...何?どこ行きたいの?」煙草スパー
「ギャラリーポポタムってとこです」
「ああ、知ってるよ。ここからちょっと説明しにくいな...
じゃあ連れて行ってあげるよ」
「えーありがとうございます!」
ラッキー、いい人だった。
彼女は煙草を吸いながら自転車に乗っているので(器用なお方だなあ)
私は小走りでそれについていく。
河原で鬼コーチに必死でついてく運動部員みたい。
私「なんか予定あったんだったらすいません...、
でも聞いたのが場所知ってる人で良かったです!ハアハア」←変態なわけでなく小走りな為
鬼コーチ「まあ、近所に住んでるからいいよ。たまに行くとこだし。
あそこさあ、今何やってんの?」
私「タダジュンさんってイラストレーターの個展ですハアハア」
鬼コーチ「ふーん、どんな絵?」
私「こんなのですハアハア」
鞄から本を出して見せる。
私「これ去年すごい売れたんですハアハア」
鬼コーチ「ふーん、私もちょっと見て帰ろうかな」スパー
私「いいと思いますよ!」
私「あ、でも私ついてないんで...今日やってなかったりしたらすみません」
鬼コーチ「はあ??どーゆうこと??あ、あそこだよ」
ギャラリーに着いたが、電気がついていない。
鬼コーチ「やってないじゃん!」
私「えええ!!!わあ〜すみません〜私がついてないばかりに...!!」
鬼コーチ「ん、いや、ちょっと待って、店の奥でなんか上映会してるっぽい。
だから電気消してんだ」
私「なんだ、そーゆうことか〜良かった〜」
鬼コーチ「映像だったらやめとこうかな、じゃあね」
私「あ、ありがとうございました!」
親切な鬼コーチと別れ、
暗い店内にそろ〜と入って行く。
七時は過ぎてしまったので、
上映会が始まってしまっていたのだ。
ギャラリーの奥の壁に、
ユーリ・ノルシュテインみたいな、
ノスタルジックなモノクロのコマ撮りアニメが
大きく映し出されている。
音声も字幕もないし、ストーリーもよくわからないけど、
キャラクターはライオン、3人のドクロ、
四角いジャングルジムみたいな線の人。
それらがじわじわとゆっくり動く。
その場にいた20人くらいのお客さんと、じっと見る。
最後にタイトル、midnight la la la
la。
とても可愛い世界だった。
終わったので電気が付く。
タダさんご本人の挨拶。
赤いニットキャップで、温和そう。
「映像が終わったので、これからクロージングパーティです、
どうぞゆっくりしってってね」、との事でしたが、(ウロ覚え)
お集まりのみなさんは、ほとんどタダさんのお友達とか知り合いみたいで、
私みたいに1人でひょこっと来た人はあまりいないみたい。
電気がついたからやっと全体が見れた展示は
タダさんの新作版画作品と、タダさんの奥さんの詩と版画。
お客さんは皆で酒を飲みだしたので、1人でギャラリー内をじっくり見れた。
じーっと映像を見てたら、
タダさんが「これはね、この人形をちょっとずつ動かして、
このカメラで撮ってるんだよ」と話しかけてくれた。
よく見ると、プロジェクターの横に小さいカメラと
アニメーションに出てきたライオンやドクロがいる!
「え、これで撮ってるんですか?もっと大がかりなものかと...」
(以前ロシアの映像作家、
ユーリ・ノルシュテインの製作風景を見たことあるけど、
滅茶苦茶おおがかりだったので)
何が可愛いって、ライオンのたてがみを梳かす櫛!
針金で自作されたっぽい、小さい小さい櫛なんだけど、
それでライオンのフェイクファーのたてがみをちょいちょいと
梳かすと、あたかも風が吹いたみたいになるのです。
手足の関節の部分も、練り消しでくっつけてるだけなんだ〜と
種明かしして下さり、その度「ええ〜!こうなってたんだ」と
びっくりして変な声が出る私。
そうやって、ちょっとずついろんな位置を変えていって、
コマ録りアニメを一ヶ月で五分程度作るらしい。
映像作品の作り方を優しく丁寧に教えてくれるタダさんの前に、
「実はこれでタダさんを知りまして...」とおずおずと
シーラッハの「犯罪」を取り出す。
私「この本が、中身も装丁もいいな、と思って」
タダさん「ええー!わー嬉しいな!その本いいよねー!!」
私「いいですよねー!」
タダさん「どの話が好きなの?」
私「えーそう言われると迷うなあ、どれも甲乙付け難い...タダさんは?」
タダさん「僕はねーエチオピアの男とーあとタイトル忘れちゃったけど
なんかお姉さんと弟の...」
私「あーチェロですね!チェロもいいですよね...私はハリネズミかな。」
タダさん「どんなんだっけ〜?」
私「悪党一家に産まれた末っ子の天才少年の話です」
タダさん「あーそれね!」
私「でも全体的にどの短編もいいですよね。最初の話のフェーナー氏のもいいし。」
タダさん「うんうん、フェーナー氏もいいね〜。でももう一冊の方よりこっちのが僕も好きだな〜」
私「うん、こっちの方がいいですよね。」(犯罪、と罪悪、の二冊ある)
と、まさかタダさん本人と本の内容についても話せると思っていなかったな〜。
調子に乗って、
ホームページの小学生日記が面白かったから、
感想をメールで送った事あります、と言ったら、
「あー覚えてるよ!ちょっと待って、興味ある人いたら、って持って来たのがあるよ!」とバックヤードの奥で何やらゴソゴソ。
何かを抱えて戻って来た。
小学生日記!!
「良かったらあげるよ〜」
もらってしまった!
犯罪のハードカバージャケットに
ばっちりサインもしてもらいました。
この後、今回の展示作品で好きな作品を伝え、
ご本人はどれが気に入ってるのかなど質問する。
タダさんは、10歳くらい年上だけど、
この絵がいいですね、とか言うと、
わー嬉しいな〜とオープンに喜んでる様子で、
かなり素直なキャラクターだなあ、と思った。
前日たまたまタダさんのホームページ見て、
次の日ふらっと展示見に行けて、
東京にいて良かったな〜と思った。
数日前のニュース。
物を修理して使うって、いい事なのは知ってるけど、
なんとなく今までやった事なかった。
でも、このたび腕時計と自転車を修理して使おうと心に決める。
結果→なんだかやってよかった。
日本経済の発展の為には
物が壊れたりぼろぼろになったりしたら
新しい物を買い替えた方がいいのかもしれないけど。
修理の方が高くなる場合もあるしね。
でも今後も靴とか鞄とか、修理出来るものはなるべく修理して
使おうと思う。
何が面白いって、修理の人って
大抵なんだか面白い感じのおじさんな事が多いのです。
うまく表現出来ないけど、不器用で嘘がつけない感じ。
時計本体、ゼンマイ、ベルト、自転車のストッパーだとか、
深い知識があるので、なんかふむふむ、とじっくり話を聞いてしまう。
あと、その物に対する愛情が感じられるよね。
彼らは、おそらく人間より物が好きなんじゃないかと思われる。
今私の中で修理がブーム。
数ヶ月ぶりに久々に記事書きたくなったのは、
このインターステラーが良すぎたので
それがどれだけ良かったのかを書いておきたくなったのも一つの要因です。
長らく放置してしまいました。
すみません。
さぼって自由きままに過ごしてしまいました。
まあ夏も秋もいろいろな出来事があるにはあったのですが、
しばらく思った事を書かない、を試してみたかったのもある。
ところでこの間、ベランダの排水溝の丸い穴から、
綺麗な黄緑色の芽が生えていました。
もちろん種など植えてないけど、
どこかから飛んで来た種に
うまい具合に栄養と光があって生えたのだろう。。
こんなところで、偶然の要素が重なると
芽が生えてくるんだなあと、感慨深い。
生命ってすごいなあ、と思う。
枯れ葉に囲まれて、
新芽はぴょこんと生えていた。
そういうの見てると、
あ、そうそうホームページ更新しなきゃ...と思ったので更新再開します。
とりあえず今日も元気に生きてます。
昨日今日で、絵を一気に描いた。
ついつい映画や読書漬けの日々だったので、
アウトプットもしなきゃいけないなあと思い。
しかし、思いつくままにセーブしないでどんどん描いたら、
我ながら相変わらず多重人格なんじゃないかと思うような、
バラバラ具合だ。統一性がないなあ。
でも浮かべてはならない花なんてないはずなんだ、と思い載せる。
数日後になんじゃこりゃと思ったら消そう...。
いろいろ描いてたら本当思うけど、
絵を描き続けている人、特にいろいろな方向を模索している人は
無条件に尊敬するなあ。
だって楽しいばかりじゃないものね、絵描くのって。
なんじゃこれ、と思う事は本当に多いです。
昨日は、家中の資料をいろいろひっくり返して、
「どのような絵の、どのような点がいいと思うのか」を研究しました。
でも、人の絵だとどういうところがいいなあとかわかるけど、
自分の絵となると全然わからなくなる。
自分の絵を見る目がないのが最大で最悪の欠点。
ただまあ、一つ言えるのは、大きい紙に綺麗な色のインクを垂らすと楽しい、
と言う事ぐらい。
でも綺麗な色ってついつい使いたくなるけど、
広い面積は地味な色を使っている絵の方が素敵だなあと
昨日の研究結果でわかったので、綺麗な色はちょっとの方がいい。
音楽と一緒なんだな。
冴えないABメロを通して、サビの良さが効いて来るわけです。
というわけで背景はシンプルな方が良い。
明日また研究しよっと...。
寝る前とかにwikiを見出すとどんどんページをジャンプして止まらないことがある。
トルーマン・カポーティの項目を何気なく見たら、
彼の幼なじみのハーパー・リーという作家の唯一の自伝的長編小説の中で、
ディルという少年として登場しているらしく、
1962年のその映画を見たくなって近所のレンタルショップで借りて見た。
あまりに古いから無いかなあと心配したが、
超名作みたいでクラシックコーナーに二本あった。良かった。
つまんなかったら寝ちゃうかなあとか思ってたけど、
めちゃくちゃ面白かった...!ここ最近で一番集中して見た。
タイトルは”to kill a mockingbird"なんだけど、邦題だと”アラバマ物語”。
原題の方がはるかにセンスがいい。
どうしてアラバマ物語にしちゃったの。
(単純に訳すと”モノマネ鳥を殺すには”だけど、to kill a mockingbirdでいいじゃないか...。)
産まれる前の映画で全然知らなかったけれども、
もともとこの小説はとんでもないベストセラー(一千万部以上!)らしい。
本も映画も輝かしい賞をいくつも取り、
ものすごい荒稼ぎしたようだ。
内容は黒人差別がテーマ。
白人の婦女暴行事件の犯人として仕立て上げられた
黒人の冤罪を弁護する白人の弁護士の娘の目線で描かれている。
このグレゴリーペック演ずるお父さんの弁護士、アティカスが素晴らしい。
"2003年にアメリカ映画協会が選んだアメリカ映画100年のヒーローと悪役ベスト100では、アティカスがインディ・ジョーンズやジェームズ・ボンドといったスーパーヒーローを抑えヒーロー部門第1位を獲得、再び脚光を浴びた。"
とwikiに載っていたが、納得。普通の弁護士なのに...。
当時、黒人を弁護するなんて相当に勇気のいる行為であったらしい。
ちなみにカポーティの少年時代であるディルは別に目覚ましい活躍もなく、
単なるスネ夫みたいな自慢しいのはなたれ小僧です。
でもこのディルとハーパー・リーであるスカウトとお兄ちゃんのジェムが
実に子供らしい子供達なので、なんかそういうの久々に見たかも...と思った。
名作ってやっぱ年月経っても名作なのねえ。
夏ということで読書三昧。
外は暑いしねえ。日夜本の虫やってます。
でも本屋にはついつい行っちゃうんだけど。
何ヶ月か前、松浦弥太郎さんの本を
二子玉川駅の本屋で立ち読みした。
そこには「全ての人間の行動は”不安”と”孤独”の恐怖感に基づいている。
=それらがなければ人は行動しないだろう」
といったような事が書かれていて、
「ええ〜極論やなあ!」と思ってすぐには同意しかねたが
「果たしてどうなのだろうか」とそれについて度々考えるようになった。
「ああなったら嫌だ、こうなったら寂しい」ということで
本当に全員行動してるのだろうか。うむむ....。
楽しいしやりたいから行動して欲しいものだが、
まあ皆が皆そんな風に生きてちゃ世の中回らないのだろう。
でもなんだかんだ弥太郎さんの本って立ち読みで大筋を掴んだら買いはしない、みたいなポジションだったんだけど(すみません!!)
今急激にぶり返したよしもとばななブームにより、初めて買いました。
彼女のエッセイの中で松浦弥太郎さんのカウブックスの事が書かれていて、
それまで”暮らしの手帖”の編集長っていう事は知ってたんだけど、そんな素敵古本屋の経営までしてるなんて知らなかったから、
早速次の日見に行ってみました(暇人の行動力)。
本に書かれていた通り、目黒川沿いに歩いて行くとありました。
素敵本屋。
入り口のところの文庫本が、著者の名前順じゃなくて、
背表紙の色順に並べられていて、グラデーションが美しい!!
画材みたい。
中も素敵な世界でした...
あれは本じゃなくて宝石。
客が私一人しかいなくて、
本屋というより完全に美術館とかギャラリー的雰囲気で集中して楽しめた。
作品に触っていいのだろうか...おそるおそる触れるという感じ。
ばななブームだったのでばなな本が買いたかったのだが、
お店の人に聞いた所「うちは古い本しか扱ってないので新しい人のはちょっと...」とのことでした。
どれにしようとうーんと悩む。今ハマってるレイモンド・カーヴァーの初版、大橋歩さんのすごい綺麗なイラストエッセイ本もいいが、
弥太郎さんの友人の家の玄関の写真のポストカードセットも何かいい。
挙げ句、レジ付近にある弥太郎さんの本が目に入り、
「あ、これだな」とすんなり決まった。
彼の生活の基本、100。
ようするに大事にしている信条、みたいなもの。
自己啓発本コーナーってほとんど近寄らないけど
こういうのだけは結構好きなのです。
弥太郎さんだけじゃなくて、
きっと皆あるであろう、信条。
知りたいなあ。
一気に読んだので、自分の信条も書き連ねて見ることにした。
一番最初に出て来たのは「ほどよくテキトーに」
だったので、多分弥太郎さんに怒られるな...と思った。
他にレインボーの色鉛筆も買った。
描いてるとだんだん色が変わるの。
弥太郎さんがサインするときに使うらしい。
それ使ってると見た人がにこっとするからだって。
そういうのいいよね...、とそのエピソードが良くて買った。
彼の本とか信条読んでるとくそ真面目で堅物っぽいけど、
随所に人へのかわいいサービス精神があって、
そこが良いと思う。
さーて帰って読むか〜と思ってたら、
怪しげだった雲行きがもうあからさまに派手な雷雨になっていて、
思いつきでふらーっと傘も持たずにやってきた私は立ち往生。
店員さんに「まあしばらくゆっくりしてってください」と勧められ、
コーヒーを飲んでゆっくり過ごす。
丈夫な傘も貸して下さった。
返却は別にいいですよ、と言われたけどまたそのうち遊びに行こうと思う。
カウブックス、オススメです。
家の裏に中学校があって、
夜、一般公開してるらしい。
結構夏バテしていて日中ぐったりして食欲も湧かないが、
家の近所のパン屋にチキンカツサンドを買いに行った時に
その看板が眼に入った。
とりあえず、何がいるのか聞いておこう、と思い中学校の中に入り、
受付を探す。
あれだな、と思い受付に近づいたところ、
中からおばちゃんが出て来て
「ごめんね夜からなの〜!今はまだやってないのよお」
60代くらいだと思うけど、マスカラバシバシだ。
眼力にやられて、彼女が何を言ってるのかよく理解できない。
時間とか、曜日やらいろいろ説明してくれているようだ。
私はもう上と下のマスカラしか見てなかった。
あと、人って、こっちが聞いてからならすっと入ってくるけど、
順番が逆になって聞く前にぐいぐい教えてくれても、
なかなか入って来ないのねえ。
せっかく説明してくれてるのに
「全然わかりませんでした」じゃ失礼だなあと思い、
なんとか説明事項が書かれたチラシをもらった。
今もあの眼が焼き付いて離れない...。
夜六時かららしく、その日に行ってみた。
さっきのおばちゃんはいなかったが別のおばちゃんが
「初めて?」と券売機やロッカーを案内してくれた。
その時に
「あなた中学生?高校生?」と聞かれ、これには爆笑してしまった。
「へ??31です...」
15、6に見えたのか...三十路なんだが...。
しかし調子に乗って中学生ですと言いはれば(ありえないけど)
入場料がなんと80円だったのだが。惜しい事をした。
しかしこないだも学生割引のあるそば屋で勝手に学生価格になっていた。
以前からたまに学生かと聞かれていつも良心が咎めて断るが、
その時は聞かれずに断定されたようだ。
うーん、髪を切ったからかなあ。
ラッキーだと思っておこう。
でもいつもそんな風に見られるわけじゃなくて、
イラスト描いてる女の人ってたまに20代にしか見えない40代の人とかざらにいるので、そういうとこだとむしろ老けて見られることもある。
以前イラストレーターの飲み会で、
同じテーブルになったみなさん35〜40前後の女性だったのだが、
年齢の話になり
であなたは?と聞かれ、その当時は30だったので
「30です」と答えたら
「30いくつなの?」と聞かれ
「30丁度です...」と答えたら
「大丈夫大丈夫!(←何が?)」とフォローされた。
上にも下にも見えるということか。
ティファニーで朝食をのホリー・ゴライトリーを思い出すなあ。
(さっき家の本で確認したら彼女は16〜30に見える19歳とのことだった。)
で、プールでボケーっと泳いでたら、二十代くらいの女の子に話しかけられた。
「初めてなんですか?私もなんです。ここ、地下で分かりにくいですよね」
「へっ(なんで初めてってわかったんだろう...)」
その後もその子にちょいちょい話しかけられ、世間話をする。
なんだか最近世田谷の若い女子に良く話しかけられるような...。
(↑ちょっと前に路上でゴキブリ退治を初対面の子にお願いされただけだが。)
まあ、超近いし体を動かすには十分でした。
外人や子供や知らない人がいっぱいいてなんか面白いし。
サンキャッチャーを窓から落としてしまった。
サンキャッチャーって何だかご存知だろうか。
紐で吊るされたクリスタルのようなもので、
太陽の光を反射してキラキラ光るのである。
前からちょっと欲しくて、
こないだ二子玉川のおしゃれ雑貨屋で購入した。
(※ショックな情報...おしゃれ雑貨屋では数千円で売っているのだが、
最近足繁く通っているtokyu handsで全く同じパーツが何百円かで売ってるのを
見てしまった...何て商売してんだ!)
しかし、最初カーテンレールのとこにぶら下げようかと思ってたけど、
予想外に日光がもろに入らなくてキラキラしないんだな、これが。
で、迷った末、うちにあったスマホの三脚(めっちゃごついやつ)に
針金をぐるぐるに巻き付けて先端を釣り竿みたいに伸ばして、
その先にプラーンとサンキャッチャーさんを吊るし、
午前中など、窓から日光が入る時間帯に置いてみるということを試してみた。
更に下に使わなくなった鏡を置いて
めちゃくちゃに光を乱反射させては一人で楽しんでいた。
んで、先日天気が良かったから窓も開け放して窓枠のとこにおいていたら、
しばらくして見たら、こつ然と姿が無い。
窓から身を乗り出して下を見ると、
あー一階の人の敷地の雑草のとこに、
三脚の無骨な脚が見える!!
うーん、最初さっさと一階の人に相談しようと思ったんだけど、
通常おしゃれなはずのサンキャッチャーさんだが、
私の試行錯誤のせいで完全に怪しげな物体になってしまっていることにはたと気付いた。
初見では何の器具なのか絶対にわかるまい。
「おもちゃを落としてしまって...」と言ったら
「このおもちゃ、一体なんに使うんだ」と絶対しばらく一階の人の記憶に残ってしまうだろう...。
(こないだベランダの方で枕を落としたら、
非常に感じの良い娘さんが持って来てくれたばかりだし...。)
太陽の光をキラキラさせて...ただそれだけですって...
説明がめんどくさい!
以前、住んでいた部屋に前の部屋の住人のカタログが届いた事があるのだが、
「六次元の水晶(高額)」って...一体どんな人がここに住んでたの???
ということがあったので、ちょっと嫌だ。
別に怪しいものじゃないんだけど、
怪しいものじゃないものを別に怪しくないと言い張るときほど、
怪しさ倍増なことはない。
しばらく悩みました。
数日後、一階の駐輪場から一階の人の家の柵にぐぐーっと腕を突っ込んだら、
難なく取れた。ふう焦った。
晩御飯にカレーを食べていたら、
急にエラリー・クイーンの
推理小説が読みたくなってきた。
夏はなんだかダークな名作小説が読みたくなるなあ。
近所のBOOKOFFの閉店時間まであと30分。
あれだけメジャーな本だ。おそらくあるだろう。
食べかけの食卓をそのままに、
皮のサンダルをつっかけて徒歩3分くらいの場所にある
小規模な中古書店に向かう。
ついでになんだか悲惨らしい、
浅野いにおのおやすみプンプンのラストも立ち読みしておこう...
と思ったけどそっちはなかった。
ちょっと前まで人気だったはずなのに、
流行りはころころ変わるなあ。
局地的人気の清野とおるの赤羽の漫画は、勿論ない。
高校生の時読んでた、京極夏彦の「魍魎の箱」があった。
懐かしい。手に取る。
16歳の時、初めての海外旅行でありホームステイである、
ニュージーランドでこれを読んでいた。
ステイ先のお母さんが、天気の良い休日、
「今日はとっても天気がいいわ。真理子も皆と一緒にテラスで日向ぼっこしましょうよ」と私を誘う。
断る術を知らない私は、一応参加してはいたが、
この表紙から明らかに薄気味悪く、
タウンページ並みに超分厚い、
妖怪推理小説を小脇に携えていた。
完全に日陰の人間...。
更に痛いことに当時マイブームだった悪魔の角が生えた帽子を被っていた。
16歳だったので許して下さい。
思いつきで来たブックオフだが、
スティーブン・キングのランゴリアーズも、
レイモンド・カーヴァーの短編集も100円コーナーだったので
手元にガシガシ積み上げた。
家に帰って、面白かったのは、
エミリ・ブロンテの"嵐が丘"(ブロンテ三姉妹の本をいい加減に読んでおこうと思った)の中に挟まれていた紙片。
開いたら、はらっと1994年の名刺サイズカレンダーが挟まれていた。
scotia bankと書かれている。聞いた事無い。早速調べる。
ほほう。カナダの銀行でした。
21年前、どんな人物が人物がこの本を読んでいたんだろう。
俄然興味をそっちに持って行かれる。
そんなちょっとしたストーリーがあるので、
古本屋で本を買うのも結構好きだ。
あ、ちなみにエラリー・クイーンもちゃんとあったので、
今枕元に全て平積み。全体的にぶ厚い本ばっか。
読んでいると予想外に面白いのはレイモンド・カーヴァーだ。
("carver's dozen"。)
春樹の脚注が巧いよね。あるとないとで大分違う。
関連でチェーホフにも興味が湧いて来た...。
旦那と普段あんまり歩かない近所の道を歩いていたら、
あるマンションの前で、部屋着を来た若い女の子が駆け寄って来た。
「通りすがりの人に突然こんな事を頼むのは申し訳ないんですが、
部屋に出て来たゴキブリを殺して貰えないでしょうか」
私「いいですよ」←あっさり(こういう時あまり躊躇しない)
旦那「ええっ」(躊躇しまくる)
若い女の子「本当スミマセン〜もし殺せなくても、部屋のスマホ取ってもらえるだけでもいいです。彼氏に救援頼むので。」
私「私ゴキブリは大丈夫なんです。芋虫はダメだけど。」
3人でオートロックのマンションの一階に入って行く。
旦那「突然こんな事...あるんだなあ」
女の子「引っ越したばかりで散らかっててスミマセン...あ、こんな物あります」
ゴキブリ用のスプレーを差し出される。
私「あ、こういうの便利だよね。最近良く虫殺してるんで慣れてます。
で、どこですか」
女の子「今はどこにいるかわかりませんが、さっきはこっちの部屋にいたはず...」
発見。リビングの天井にでかいのが張り付いていた。
私「あ、あそこにいますね」
女の子「わー!わーっ!」
ふふふ可愛いのう。
全然びびらない俺。
至極冷静にゴキブリの真下に立ち、
借りたスプレーを向けてしばらく長押し。
ゴキブリは抵抗もせずたちまちフローリングの床にぽてっと落ちた。
mono消しゴムくらいのサイズ。
まあまあでかい方の部類だろう。
別に怖くもなんとも無い。
芋虫だったら三件隣の部屋にまで響き渡る悲鳴をあげるんだけど。
落ちて来て気絶してるっぽいゴキブリ君に致命傷を与えるべく、
更にスプレーを浴びせる。
女の子に要らない雑誌とか紙、ティッシュ、ゴミ袋を持って来て貰う。
さながら看護婦に「メス!」とテキパキ指示を出す執刀医のように。
無抵抗のゴキブリ君を、筒状に丸めた紙の封筒でバシバシ叩いて撲殺。
ティッシュでつまんでコンビニレジ袋に入れる。
袋の口を二重三重に縛る。
私「はい」
女の子「たくましい...」
何で皆ゴキブリ怖いのかな。
私にとっちゃてんとう虫とかとあまりかわらない。
まあ私も芋虫は得体の知れない恐怖感があるから、
私はたまたまその対象がゴキブリじゃ無くて芋虫なんだろうな。
1人でちゃっちゃか退治したので、
女の子と旦那は後ろでぽけーっと見ているだけだった。
女の子「本当にありがとうございます...なんとお礼していいか。
あ、グレープフルーツとか好きですか?」
ゴミ箱の上に乗ってた二つのグレープフルーツを差し出された。
さっきゴキブリを入れた袋を放り込んだプラスチックのゴミ箱の上に乗ってたやつですね。
私「困った時はお互い様ですからね。あ、食べます。」
気分は水戸黄門。
道に落ちていたので、
自転車から降りて撮りました。
目も探そうかな〜と思ったけど、やめました。
こないだテレビをたまたまつけていたら、
NHKの料理番組、”わたしと野菜の美味しい関係”というのが始まった。
YOUと博多華丸大吉の大吉先生の番組。
簡単で面白そうなので、作ってみた。
第一回のトマトスープが非常に気に入り、
何回もリピートして作ってる。
それ以来、スーパーでトマト見かけちゃ、
買って作ってる。
毎週録画して、
本屋でテキスト本も買って来て、
そのレシピでちょくちょく作ってすっかりはまってる。
まあ、メニューには時々、当たり外れがある。
(というか、私が火加減とかの調節をうまくできてないんだろうなあ)
でもいくつか作って思ったけど
「ニンニクを入れると大概うまい」という事。
ニンニクを入れると、シンプルで簡単なのに、
十中八九美味しい。
ニンニクの一人勝ち。
素晴らしい食材だなあ。
作れるもの全部作ろう、くらいの勢いで
いろいろ野菜買っているのだが、
先週放送の”ゴーヤーとバナナの豆乳スムージー”も作ろうと思っていたら、
旦那が「ゴーヤー入れない方が普通に美味しいと思うのだが、ゴーヤーは入れる必要があるのだろうか」としれっと正論を。
「栄養価が違うんじゃん?」と答えつつも、
「ぐぐ...正論ぬかしおって...」と思いました。
「普通にゴーヤチャンプルとか当たり前のメニューに入れた方が美味しいでしょ」
それはそうなんだけども、
まあ美味しいのに当たるかもだし、
作ったことないもの作ってみたいじゃないか。
ちょっと前に登録して審査してもらっていた
LINEスタンプだが、数日前、不可判定が出てしまった。
理由はいくつかのスタンプに"過激な表現”が含まれる為らしい。
首がもげてるだけなのになあ、残念。
もうちょっとソフトな表現で作りなおそうと思う。
六月も最終日、
2014年が半分終わってしまった。
というわけで半分大掃除気分でいろいろな所を掃除した。
ふう、すっきり。
今週はひたすら何やってるかと言うと、
髪をばっさり切ってボブにしたら、
チョーカーが欲しくなって、
でもどこにも欲しい感じの物が売ってなかったので、
自分で作り始めたら止まらなくなってしまい、
ガンガンとリメイクアクセサリーを作ってしまった。
使わなくなったアクセサリーが生まれ変わった。
捨てなくてよかった...。
他にもちっさいぬいぐるみやらシールセットやら
ちまちま作っていて、
いろいろ作りたい放題の毎日。
でもさっき、知人からポストカードが届いたので、
作りかけていた物を放り投げて、
返事の暑中見舞い作りに没頭する。
その合間にテディベア、コースター、プラバン作りも同時進行。
後先考えずに全部同時にやるのがミソです。
六本木ヒルズの森美術館での展示、最近子供特集だな〜と思う。
"こども展"しかり、今展示中の"go betweens展"も。
この展示のテーマは
「海外に移住した移民の親子の子供が、
新しい国の言葉が喋れない親に変わって、
周囲の環境とその間をとりもつ存在"=between"としてのーこども。」
というわけで、海外のみだけでなく、精神世界、夢とか地獄とか
現実世界でない場所まで含めて、その間をとりもつ存在として
子供の世界に焦点をあてています。
まあ、実は奈良美智の作品が三枚あるんですよ。
(うち一枚は本邦初公開。)
それを見れただけでファンとしては満足です。
奈良さんも「子供」っていうモチーフでいろいろ表現してますが、
他のアーティストの方々も「子供の、簡単じゃない深い世界」を見せてくれて、
なかなかに興味深い展示だった。
私がいいと思った物は
サンテリ・トゥオリの"赤いTシャツ"という映像作品。
単純に綺麗。
子供が赤いTシャツを脱ぎ着するのをスローモーションで見るだけ。
一切の無駄がないなあと。とても輝かしい一瞬。
爆笑の作品は山本高之さんの"どんな地獄へ行くのかな"。
実はこれをラジオで聞いて実際の作品を見たかったのだ。
子供達が頭の中で描いた地獄を実際に工作で作り上げてプレゼンする。
実に様々な怖くて面白い地獄があります。
そして、それらは恐ろしいのにとっても可愛くもあるのです。
ラブリーな地獄が15個くらいあったかな。
イメージで多かったのは”血”、”目玉”、”凶器”、”鬼”。
みんなそういうのが怖いのね。
廊下を走ると落ちる”曲がり角地獄”
ゲームをしすぎると落ちる"ゲーム地獄"
テリーサ・ハーバードとアレクサンダー・ビルヒラーの共作、
"エイト"という映像作品もなんだか心に残った。
八歳の女の子が一人、自分の誕生日パーティーのケーキを
庭で雨に打たれながら、ケーキを切るだけ。
彼女はあの映像の中で一切笑って無かったな。
誕生日なのに、ずっと悲しそう。
なんだかじーっと見てしまった。
タイトル”エイト(8)”は、"無限大(∞)"を横にしたものでもあるという。
リネカ・ダイレクトラの"女の人が泣いてます"も良かった。
ピカソの泣く女を見せて、子供達に何で泣いてるのかを
想像させるという映像。
真剣にいろんな理由を考えてて、
本気なので面白い。最後のコーナーは絵本がめちゃくちゃあるのだが、
ありすぎて一冊もみれなかった。
この展示はこどもに焦点あててるけど、
”かわいくて笑ってる無邪気なこども”のような
一般的なこどものイメージはなかったな。
世界に適応するのになんとか必死で生きてる、
弱くて強いこども、って感じの展示だった。
久々に女子会に行って来た。
帰ってから話してた時間を計算すると
大体九時間はぶっ通しで喋っていたことになる。
よくもまあそんだけ話す事があるもんだよ。
この日の飲食費はハンパない。
食って、喋る。
それが女子というものだ。
ちなみに、この日のホットなトピックと言ったら
主にムカデ、ヤスデについて。
ムカデ、ヤスデの古代のまじないについて話し出したら
「あー蠱毒ね」ってさも常識みたいに!
あつりん流石やな〜。
一方で虫が大量に発生し、
一方が虫を使った呪術方法なんて知ってるから、
話が九時間も続いてしまうんだな...。
食ってばかり!
テラス席が楽しい季節です。
手芸屋はなかなか楽しい場所だ。
手芸屋のみに限ったことでなく、
いろんな物の原材料や素材を売っている店などは、
「これであれが作れるのか!」となんだかワクワクする。
ワクワクするだけじゃなくてほとんど過呼吸というか、
脳がオーバーヒートして死ぬ前みたいになってしまうから
ある意味危険な場所だけど、
楽しいのでついつい行ってしまいます。
先日、花のリボンテープを、
何に使うあてがあるわけでもないが、
形状や色が可愛かったので衝動買い。
何に使うかは、後で考えよう、とレジに並んだら、
目の前にいた妙齢の女性が
「あなたのネックレスは、このキットで作ったの?」
と話しかけられた。
その日、私がしていた布のネックレスは、確か8年前くらいに
原宿駅前のコムサの奥のほうの雑貨屋で買った物で、
いい加減古いから捨てようとしばらく自分の中の
「捨てる候補の物」の箱に入れていたのだが、
いざ捨てる段階になるとなかなか捨てられなかったので、
うーん、気に入っているのだな、ならば使っていよう、
と超久々に首から下げていたのだった。
「いえ、これはそれで作ったわけじゃないです...」
「えっそうなの!?」
相当似てると思ったのだろう、ジロジロと見るので、
「あー見ていいですよ」と作りを見せた。
そして私が手に持っていた花のリボンテープを見て
「あっそれ私も買おうと思ってた」とびっくりしてた。
なんだか友情が育まれそうだった...。
だってリボンテープなんて数百種類店内にあるのに、
同じのに目が行くなんて、この人と大分趣味が似てるよ...!!
まあ、あのネックレスやっぱ捨てなくてよかったな。
前から行きたかったパピエラボというお店に行って来た。
パピエラボっていうのは、紙の印刷物の専門店。
原宿駅から徒歩10分くらいのところにお店があった。
好きな雑誌でここの商品が毎月一個ずつ紹介されているので
前から生で見たかったのです。
いや〜ストーカーかってくらい舐め回すように商品見たわ。
店員さんからしたらキモかったと思うけど、
「装苑でいつも見てます...!」と言ったら嬉しがってくれた。
うんうん、いいもの見たわ〜(^∇^)。
雑誌に載ってたカードとか、
素敵なケース、一目惚れペンなど買った。
へへへ...。
でもすごく見たかったのは、売り物じゃないこの店の紙封筒です。
今月号で紹介されてたのがそれだったので。
商品買ったらくれました。
うんうん、いいもの見たわ〜(二回目)。
http://papierlabo.com
嫌なことがあると
「よっしゃーこんだけ嫌なことがあったんだから
あれ買おう」と、目を向ける方向をちょっとずらす。
今回、HDDぶっ壊れとヤスデ大発生を理由に
前から読みたかった漫画を買いに新宿へ。
清野とおるのエグい漫画。
ここならあるだろ、と思ってたけど、
ねーでやんの!!
人気がないんかな。(局地的人気らしい。本当いろんなとこ見に行って調べるけどなかなかない。かといってネットで買うより本屋で買いたい。)
彼の著書全てはなかったけど、
数冊あったので「東京都北区赤羽以外の話」を買った。
買う時に伊藤潤二の「よんむー」(ホラー漫画家の飼い猫コミックエッセイです)が
近くに置いてあったから立ち読みしたけど、
数ページ目で盛大に吹いた。
やっぱ潤二すげえなあ...なんで自宅での普通の会話なのに
目玉が上向いてるんだろう...。
自宅だったらひーひー笑いながら読めるけど、
流石にここで転げ回るのは自制心が働いた。
清野とおるの漫画も、数日前から読みたかったので、
買って即に一階のタリーズでビリビリ開けて読む。
前の席の人は若干引いていたとは思うけど、
これは吹き出すだろう...。
なんとしても全巻読みたい!
なんとか手を打たねば...。
ヤスデが家に大量出現し、HDDがぶっ壊れた私は、
実は本厄真っ最中である。
厄年の威力をひしひしと感じていたが、
なんだか年々信心深くなっているような旦那が
「いい加減にお祓いに行かないと、この先もっと不運な事が訪れるであろう」
とマレフィセントばりの予言をするので、既に厄年半年過ぎちゃったけど、
今更ながらお祓いに行って来ました。
そもそも厄年ってなんよ、と調べたら、
まあ女性や男性の身体のバランスの変わり目で、
なんだか社会的にも責任や負担がかかる時だから、
調子崩しちゃう人も多いらしく、完全なる迷信とも言えんらしい。
関東の有名な厄払いの三大神社も載っていたので、
家から一時間程の川崎大師に行ってみることにした。
うーん、1万円で20-30分お坊さん達が五人くらいで
なんだかむにゃむにゃ言ってくれます。
何考えてたらいいのかよくわからないので、とりあえずぼんやりとする。
人気というか有名な神社なのだろう、一日に何度かお祓いタイムがあるけど、
この時一緒になったのは20人くらい。
皆、厄を背負ってるのかしら。
しばらくしたら全員一列になって奥の方に案内される。
賽銭箱が3個あった。
え、さっき万札出したのにまだ吸い取るのか!
お祓いビジネス!
まあ、一列に並んで皆が順々に入れてたらついお金入れてしまう日本人...
暗くて財布の中も良く見えないけどとりあえず穴の開いてる硬貨を探す。
そして、それが終わったら名前を呼ばれて、
50センチくらいのそこそこ大きい木のお札を渡される。
トップバッターだったのでびくっとした。
おまけでもらった紅白の落雁と、有り難いお言葉が書かれたメモ帳(一筆箋)の
使い道が悩ましいところだ。
誰に言ってもバカにされるのが落ちで、
自分としてもバカだよなあと思うけど、
ここ10年分くらいの
音楽、写真、イラストのデータを貯めていたHDDがぶっ壊れた。
全てを一台のHDD(外付けハードディスク)に貯めていたのだ。
スペアはない。
そんで、それを常時ノートパソコンにつなげて、
データの出し入れをしていた。
多分5年くらい使ってたんじゃないかなあ...
2テラもあるので、まだ全然余裕じゃわいとか思ってたら、
(全体で150GBくらいしか使ってなかった。)
先日いきなり接続されなくなったのである。
呆然...(O_O)
十年が吹っ飛んだ。
泣いても暴れてもどうにもならんなあ。とほほ。
数日間は「またまた〜壊れたフリなんだろ??」
と様子を見ていたが、どうやらマジだ。
新しいHDDを買いに行き、
移し替える準備もしていたのだが、
ギリギリ救急車が到着する前に事切れたようだ。南無三。
その新しいHDDの箱の中に、
「データ復旧率No.1!」という頼もしい宣伝文句が書かれた、
そういうのを生業にしている業者のチラシが入ってる。
まあ、皆、ぶっ壊れて慌てて買いに行くんだな。
そりゃあそうでしょうとも。
で、ゴキブリホイホイに捕まるゴキブリのごとく
その業者に電話して、さっくり幾らぐらいかかるのか聞いて見た。
「見て見ないとわからないけど、最低でも85000円からです。」
たけえ〜!!足元みやがって〜!!
まあいろんな壊れ方があることはわかった。
電話を切ってから、果たしてそもそもこの個人的なデータに
約十万の価値があるのかどうか考えた。
20〜30歳の写真と絵。
数千曲の音楽。
うーんうーん、もうちょっと考えよ...。
で、数日間考えて、「こんなもん、他人からすりゃどうせゴミよ〜(泣)」と、
諦めて吹っ切れる事にした。
そんで、パソコンの容量自体パンパンになってきてるのも
問題の一つだ、ガンガンデータ断捨離して行こうと思って
(内実そんなにあっさり出来ない性格なのだが)
いろいろ消していたら、何故だかパソコンのマイファイルってとこに
なんか一杯写真が入ってた。
なんだかよくわからないけど助かった!
人生、諦めずにダメもとで生きようと何度も思う。
先々週大発生したムカデ、実は百足じゃなくてヤスデという虫だったらしい。
ムカデより小さくて、無害な生き物らしい。
なーんだ。
無益な殺生は好まないけど、
あんまり家を闊歩されても困るし、
以前としてちらちら湧いて来るので、
冷淡に着実に一匹一匹殺し続ける毎日。
朝起きて一殺し、夜寝る前に一殺し。
最初こそまともに見れなかった肢体だが、
だんだんと慣れ、殺す前にじっくり観察できるようになった。
割と適応するなあ、自分。
よーく見ると、身体の色、模様、足の長さ、動きの速さ、
それぞれ全然違って、とても個性豊かなのです。
名前つけてしまいそう。
今まであんまり、虫観察したことないけど、
蝿や蚊も実は結構個性あるんだろうなあ。
そして、いつまで湧き続けるんだろうなあ...
このガチャガチャ、買おうか迷ってしまった...。
リアルでいいなあ!
早朝五時。
昨晩一睡もせず、眩しい朝日の中、虫コロリを片手にフラフラと住宅街を彷徨い、
これから自宅のベッドで眠る直前だが、これまでの経緯を書いておくことにする。
ここ数日間のムカデとの戦いに、ようやく光が見えて来た。
思いおこせば先週の金曜の夕方、うちの壁についていた何十匹の小さいムカデから、こんなことになろうとは思いもしなかった。
いつものように、無用に長い日記になりそうなので、
要点をまとめることにする。
(すいませんまとめようと思ったけど、後半全然長い。)
全ての原因はうちにあった。
つまり、うちの米びつから発生していたのである。
あの数百匹のムカデファミリーは。
先月、米がなくなり、実家に電話して、無農薬栽培の米を送って貰った。
継母の知人である広島の農家のお米が、去年送って貰って美味しかったから。
当然去年はこのようなことは起きていなかった。
しかしその軽い気持ちで頼んだ米こそが、全ての発端だった。
よもやあのうまい米からこのような凄惨な現場が関わってくることに
なろうとは農家の皆さんも知る由もないだろう。
※ここから書く話は、軽く夏のホラーなので、
虫嫌いの方、また食事中の方などは避けて下さい。
6/6(金)雨
夕方、自宅の壁に大量の小さなムカデを発見する。
何故か二階のうちの壁だけなのを不思議がる。
ぞっとし、恐怖に震えるが何も出来ない。
6/7(土)雨
夢だと信じたかったが、血も涙もない現実だと諦め、不動産に電話。
素早く不動産のおじさんが来て神器、"虫コロリ"を無償でくれる。
電話してみるもんや〜、とちょっと安心する。
しかしその後、ムカデの発生場所が、玄関側だけでなく、
ベランダ側の壁にも広がっていて、
思わず涙ちょちょぎれそうになる。
6/7(日)雨
虫コロリの威力すごい!
万能感に酔いしれる。
昨日まであんなに怯えていたのに、あっという間に「ひーっひっひ死ね死ね〜」とムカデをガンガン殺しまくるように。
無垢な少女が数時間でえげつない大人になる瞬間を、自分の中に見た。
みるみる地面が凄惨な殺戮現場に。まさに殲滅。
アウシュビッツも真っ青。
溜まりゆく骸を掃いて片そうかとも思うが、
「いやいやムカデがこの仲間の死骸を見てショック死するくらいがいいのかもしれん」。放っておくことにする。
死骸はくるくると丸まり、小さいペロペロキャンディーのようである。
この頃になると、お隣の壁にもムカデが大量に発生していたので、
「うちだけじゃないんだな」と妙に安心し、神の兵器"虫コロリ"の事を教えて上げた方がいいんじゃないかと、変に悩む。
(虫コロリのキャッチコピー"名前の分からない虫にも!"の素晴らしい安心感。)
旦那には「今日から私の事はムカデハンターまりこと呼んでくれ」
と宣言するが、「さっきからそれを何遍言ってんだ」と冷たくあしらわれる。
6/8(月)雨
連日のムカデ殺しの祟りか、体調が悪くなる。
どうも熱っぽく、関節も痛いようだ。
このところの連日の雨による夏風邪かもしれないが、
ムカデハンターは今日はお休みして、寝ることにする。
6/9(火)晴
全ての謎が暴かれた日である。
つまりホラーはここからなのだ。
今までのは序章だ。
前日の旦那の看病のおかげもあり、
昼過ぎまで寝ていたらだいぶ熱っぽかったのも治まって来た。
昨日出来なかった買い物などの用事を済ませる。
晩御飯の支度をしようと、
いつものように炊飯器の釜に、流し台の下の米びつから2合、米を掬って入れる。
救った時、なんで今日の米は繋がってるんだろう?
と不思議に思う。
米って普通パラパラしてるよね?
納豆でもないのに、さっきからなんで繋がっているのかな...。
水を入れて、洗う。
なんかプカプカ浮いて来た...次から次に...。
数秒後、ここ数日間のことが一気に合点がいった。
推理ものの映画のクライマックスのような気分だ。
あいつら全部、ここで孵化して、排水溝から流れ出て、壁に這い上がって来たんだ...。
意外と、一言も叫ばなかった。
瞬時に全てを理解して、完全に無表情で真顔だったと思う。
落ち着け...落ち着くんだ。
一旦一呼吸置くための、旦那とのLINEのやりとり↓
私「ムカデの原因、うちの米びつだったお。無農薬の米から湧いてるお」
旦那「ひいたお^_^」
落ち着いて、ムカデを流し終わったら、
もともと作るはずだった"炊飯器で作れる簡単トマトピラフ"を
その米で作った。ムカデハンターは大分サバイバルな脳になっている。
しかし帰ってきた旦那は米びつを覗いて、
「それ...食べるの?僕はあんまり食べたくないなあ...」
とあくまでやんわり断った。
私は、一口食べて捨てた。
混ぜ込んだ材料の黒胡椒が...なんだかそれに見える。
うちのせいとあってはご近所にご迷惑おかけして申し訳ない!
さっきまで同じムカデ被害者だと思っていたけど、
ご近所さんになんの非も無く全てうちの責任とあらば、
知られないうちに必殺仕事人として一匹残らず殲滅させるのが
ムカデハンターの役目だ。
前日寝まくったせいもあって、夜全然眠くならない!
眠れないなあと数時間布団で寝返りを打っていたら、
ついに空が白んで来たので、夜明けと共にムカデの虐殺開始。
しかしこいつら...あっという間にでかくなるなあ。
数日前湧出したばかりなのに、でかいのはもうそれなりの太さ。
虫コロリが効かなくなったら、どうしようもない。
小さいうちに、やらねば。
朝日の中でムカデを殺しまくって、気分は
「自分の不手際で世にゾンビをはびこらせてしまった科学者が、
罪滅ぼしにゾンビを根絶やしにしようと戦うが、いろいろと危機を乗り越えて
朝日の中最後の一匹を倒す」そんな感じ。
成仏してください、ムカデくん達。
(※冒頭部分で虫コロリ持って住宅街をうろついてる理由は、
「やっぱどこを見渡してもあんなにムカデがいる壁なんつーのはないんだな...」と確認する為です。)
雨の昨日、一気に日記を更新し終わって、
さーて買い物に行こうと外に出たら、
思わずのけぞった。
玄関の外壁に、
朝はいなかったはずの黒くて細長い
幼虫のような生き物がびっしりついているのだ!!
瞬間叫びそうになったので、
慌てて両手で口を抑えた。
ガクガクブルブル。
ななな...なんだこれは!!!
ご近所さんを見渡してみる。
うちの棟は四室あるのだが、
うちの他の三室の壁には、一匹もついてない。
うちは階段を上がった二階なのだが、
わざわざ一階も見に行って確認した。
完全にうちだけ。
20匹はいる。
何でうちだけ、何でうちだけと思いながら
雨の中とぼとぼと買い物に行く。
昨日日記に書いた事の逆のパターンだ。
鎌倉のおばさんは、見えない力で庭の木に変な虫がつかないよう
バリアを張ってると言ってた。
うちは、何故かうちだけ虫が集まって来てる(泣)
うわーん、バリアの方法を教えて下さい...。
逆に知らぬ間に口寄せの術をしてしまっているのだろうか。
買い物を終えて帰って見たら、
やっぱりうじゃうじゃいる。
結構早いスピードで移動してる。
気絶しそう。
インターホンの隣にいた奴が、
全然違う場所に移動してる。
それでも、うちの壁だけ居座ってる。
恐る恐るよーく見たら、
小さいムカデだった。
細い体に足がいっぱい!!
数時間後、
残業を終えた旦那が深夜に帰って来たので、
「叫ばないようにね...」
と半泣きでムカデの壁を見せる。
私「なんでうちの壁だけにいるんだろう...。
庭がついている一階だけとかならまだしも。」
旦那「真理子が住んでいるからだろう」
あああ〜あながち冗談とも思えない。
というか理由が思いつかない。
やっぱ呪われてんのかな、不思議なこと多いし。
と思って、深夜に結構深刻に「呪い ムカデ」でググって見た。
古代のまじないとか、蠱毒とかいろいろ興味深い物が出て来て、
ふむふむ、と読んでしまう。ほうほうなかなか面白いなあ〜。
またいらん知識が増えてしまった。
でもまあ、ムカデは基本的に梅雨時期に孵化するそうです。
いろいろ条件が揃ってしまったんだろうな。
と、無理やり納得するしか無い。
噛まれると腫れるし毒もあるけど、
一方で「足がたくさんある=客足がたくさんつく」と言って、
いい意味に取られる事もあるそうです。
部屋の中にも一匹いて、私がギャーギャー騒いでいたら
旦那がティッシュの上から潰して殺し、淡々とゴミ箱に捨てた。
朝になって、煙のように消えてたらいいな...
と思って期待を込めてそうっとドアを開けたけど、
完全に現実だった。うようよ。増えてないだけましか。(ポジティヴ!)
はあ〜。。。
今日、不動産に電話しました。
「ムカデ〜?」って感じだったけど、
おじさんがすぐに来てくれた。
ありがたい。
やっぱり壁を見るなりギョッとして、
「たくさんいますね!結構虫の駆除はするんですが、
こんなのは初めてです」と言ってた。
長年やってる人にそう言われると、
謎は深まるばかりだ...。
殺虫剤を買って来てくれていて、
一匹一匹にシューシューとスプレーしてくれた。
コロコロと壁から剥がれ、丸まって落ちていく子ムカデ達。
断末魔は聞こえないが。
しぶとくへばりついているのはおじさんが傘の先で潰す。
全て終わり、おじさんも「一階もないのになんでここだけ...
よっぽど美味しそうな匂いがするのかなあ」と首を捻っていた。
殺虫剤の残りを上げますので、
しばらくはそれで様子を見て下さい、とスプレーを渡された。
うーん、推理は大好きなんだけど、
この件は本当に理由が思いつかない。
ただ、ムカデは匂いに敏感らしい。
ヒノキの匂いが苦手とか、
仲間が潰されたら匂いで寄ってくるとか、
ネットでいろんな事が書かれていた。
ムカデに悩まされてる人って意外と多いみたい。
私は家で1日数回無印良品のアロマディフューザーを使ってる。
主にハーブ系とか柑橘系の香り。
その匂いが外に漏れたのかな。
だとしても、玄関側にディフューザーがあるわけでは無い。
そもそもそんなに漏れ出るものだろうか。
でも、部屋で出た2匹はどちらもたまたまディフューザー付近だった。
うーん、今度ヒノキの香りのアロマオイル買おうっと...。
https://www.youtube.com/watch?v=byvta9LHo2o
なんかこの曲聞いてたらつい涙ぐんでしまう。
いつも。
なんでだろう。
(千と千尋の神隠しのエンディングテーマ"いつも何度でも"もそうだけど、
弦楽器と女性ボーカルのランランルンルン...みたいな感じ、
なんか魂とか深い部分にギュっと来る。)
you tubeだと一部しか聞けないけど、本当は6:46ある長い曲。
歌詞の内容も、映像も、説明しすぎてないので
いろいろ分からない点は多いけど、そこがいいと思う。
本当に好きなものやいいと思うものに出くわしたら
人に言わないで自分の心の中だけに留めておこうと思ってるけど(ケチ)、
これは...出血大サービスでここに書いておこうと思う。
(あ、ちなみにyou tube見れない人は青葉市子さんの”いきのこり●ぼくら”という曲です...)
そんなに驚くべきものじゃないのかもしれないけど、
こないだ一人で東京湾付近でぼーっとしてたら
エイが泳いでました。ひらひらと。
(画面中央よりちょっと斜め右上の物体。)
エイ泳いでんだ...この辺、としばらく追跡。
迷い込んだのかな。
あまり見慣れない生き物でした。
野良エイ。小さいサイズだったしきっと子供エイ。
もともと海付近で育ってるので、
水面でぷかぷかしてる生き物って言ったら、
クラゲなイメージ。
でもクラゲは一匹もいなかった。
散歩して妙な動植物に出会ったらたまに写真に納めてる。
↑これも最近近所で見たなんだか見慣れない植物。
とげとげしくてちょっと怖い。
なんなんだろうなあ。
わざわざ図鑑等で調べた事ないけど、
結構身近に変な動植物ってあふれてるなあと思う。
相変わらずまあ家でちまちまといろいろ作ってます。。。
上が作成中ポートフォリオで下はシール。
(途中段階)
失敗してる部分こそ味わい深い。
あさりを買ったら小さい蟹がいた。
パック内を元気に走り回っていた。
写真を撮った後、あさり共々味噌汁に入れた。
非情。
前々から作ろうと思ってたけど、
本腰を入れて名刺を作ることにしました。
今まで家でプリントしてたんだけど、
現在のプリンターが名刺サイズの紙にプリントできないので、
かと言って名刺サイズにちぎれるA4の紙にプリントすると、
端がギザギザになるので...業者に印刷注文しなきゃなあ、と。
今までやったことなかったんだけど、
まあなんとか自力で調べてデザインして入稿しました。
数日後、手元に届く。
なかなかに愛着が湧いています。
業者とのやりとりや微妙な失敗部分も含めて改めて勉強になった。
物事は経験ですな。
ちなみに勉強になった部分とは、
表に絵、裏に文字で印刷するより、
表に字、裏が絵にした方がズレが少ない、という点です。
ちなみに使った業者さんを紹介しておくと
型抜き名刺は北海道の型抜き名刺.comさん。
四角い方は
マヒトデザインってとこです。
どちらも早いし対応も丁寧でオススメです。
久々に素晴らしい短編小説が読みたくなり、
本屋で物色。
結構権威に弱いというか、まあ確実なので、
ピューリッツァー賞など数々の文学賞をを総なめにしたという
ジュンパ・ラヒリの"停電の夜に"にした。
彼女は在米のインド人作家。
アメリカに住むインド人のリアルな視点が描かれてる。
九編の短編が入っていて、八割型読んだけど、
後味がちょっと惜しいな...という印象。
「ああ〜ここで終わるんだ。もうちょっと続きがあってもいいな」と思う話が多くて。
でもキャラクター設定や状況の選別が上手だな、と思う。
終わらせ方は、カナダ人のアリス・マンローか
中国人のイーユン・リーのが好みだな。
老いも若きも、金持ちも貧乏も様々な状況のインド人が出てくるけど、
思っている事は、どこの国も同じ。
数年前、福岡から東京までの新幹線で隣にインド人のおじさんが座って来た時、やたらクッキーやジュースをくれて
「御礼なら僕じゃなく神様にしてくれ」と天を指差して言っていたが、
この小説を読んでいる限り、”お菓子を用意する”のはインド人の
当たり前の作法らしい。
いろんなシチュエーションでお菓子をあげるインド人っていうのが出て来るから。インドは人とのつながりが密なんだろうな。
日本人は人との距離感を大事にする民族だから、その日本に来たインド人は寂しかったんだろうな...と思う。
名古屋を過ぎたあたりから会話の内容がだんだん下ネタセクハラ方面になってきたので嫌になってインド人のイメージが低下してしまったんだけど。
私が原研哉さんの本を初めて見たのは、
たしか中学生の時。
父親が買ってくるオールジャンルの無尽蔵な本の中から、
ややこしそうな本は手に取りもしないけど、
面白そうで分かりやすそうで綺麗な本は勝手に持って行って読んでいた。
その中でも原さんのリ・デザインという本が、なんだかとても気に入った。
身近なプロダクト、例えばティッシュとかマッチとか紅茶のティーパック、
そういうのをデザインし直すというテーマの本。
わー本当にこういうのが売っていればいいのに何故売ってないのだろうと思ってた。
大学生の時も原さんのHAPTICという触覚を感じさせるプロダクトデザインの本に
かなり影響を受けて、卒業制作にも使わせてもらった。
私の絵からは微塵も原さんっぽさは無いと思うけど、
ああいうシンプルで根本的なところから視点を変えるようなデザインが
実は大好物なのです。
で、その原研哉さんが十年ぶりに手がけたタケオペーパーショーに、
この間行って来ました。
いろいろ凝視しすぎて鼻血出そう...!
目からウロコ、口からヨダレも出そうって感じ。
基本的に紙を使ったデザイン物の展示なんだけど、今回のテーマは
"subtle"と言って微妙なニュアンスの繊細なものばかりが
会場にずらり揃った展示でした。
中でも「これが良かったです!」と言うよりは、
全部良かったです。うーん、素晴らしいなあ。
すっかり堪能。
会期が短く辺鄙な場所だったけど、トークショーも豪華な顔ぶれだったので
何度か見に行きました。
デザイナーと言うより職人芸!
とにかく良かったです。
急な猛暑が来て、その次は大雨。
厳しい天候が続くと
「こりゃこれで何人か死んだな...」とか思っちゃう。
エアコン入れて何とか生きてます、六月。
気温差激しいと誰でもぐったりしちゃうよね。
やる気もなくなる。
そういう時はとりあえず封筒作り。
正月に準備したおしゃれすぎて書き込めないカレンダーを
思い切って切り取り、今年の1月〜5月を封筒にしちゃいました。
父親が若い頃世話になっていた人の家に挨拶に行くというので、
私も数年ぶりにその鎌倉のお宅に着いて行った。
なんだか人間離れしたご家族で、
こういう人達も現実にいるんだなあと思って、
いつも大変興味深い。
ハーフの美しい子が家をうろちょろして、
バレリーナとかフランス人とかパティシエなど、横文字のオンパレード。
いつもリアルに異次元に彷徨いこんだ気持ちになります。
頭にスカーフを巻いて絵になる60代の女性が
日本人にもいるんだなあ...。
今回最もすごいなあと思ったのは、
庭の桜の木の虫駆除対策。
お庭に色とりどりの木々や植物が生えていてとても綺麗なんだけど、
虫が寄って来て大変じゃ無いですかと聞いたらさらりと、
「大丈夫よ、バリアを張っているもの」と返された。
「バリア?」
「そう、こうやって。」と掌を木にかざす。
ハンドパワーか気の力で、変な虫がつかないようにしているそうだ。
うーん、彼女がそうすると
素直に信じちゃうんだよね。
あの家で不思議なことを言われても大抵信じてしまいそうだなあ、
と思う。
最近あまり物を忘れる事がないなあ感心感心と思っていたら、
(単に外出が減っているだけだな)
久々にやってしまった。
電車内で音楽に気を取られて、
ドア付近に引っ掛けていた日傘がないのに気づいたのは、
恵比寿駅で改札を抜け、地上までの階段を登っている時だ。
結構気に入ってる傘だったので、
急いで改札に戻る。
地下鉄の改札のベン・スティラーみたいなおじさんに、
何故か超ギロっと睨まれた。
こ、怖い...。
ベンは無愛想ながらも(愛想無いってレベルじゃなくて、怖いんだけどさあ)
忘れ物の際の駅事務室を教えてくれてそこに向かう。
事務室には2人いて、なんか市原隼人みたいな若い兄ちゃんと
壮年のロマンスグレーのおじさまだ。
どういう傘をどこに忘れたのか、市原に聞かれる。
さっきなくしたばかりで、結構正確に細かく伝えた。
市原は「おそらく現在霞が関辺りを通過中の電車の中でしょう、
電話して確認してみます」との事だ。
忙しいのに仕事を増やしてすまない、市原...!
と心の中で謝りつつ、事務室の丸椅子でしばし待機を命じられ、従う。
暇だ...キョロキョロと、つい習性の観察をしてしまう。
この隣の空間は、泥酔の人間が寝るところか...。
市原もおじさまも普段人間のろくでもない部分と
轢死体などを見慣れているのだろうか。
恵比寿、多いって言うからな。
火事でもないのによく消防車が停まってるらしい...。
大変やな...。
などなど思っていると、
電話のコール音が事務室に鳴り響く。(そこそこ広い部屋である。)
その瞬間、二人とも受話器に手を延ばすが、
市原がロマンスグレーに向かって「あざーっす!」と言って、
電話をパッと取る。
そん時、びびったね私は。
つまり、ロマンスグレーが電話に手を延ばした事に対して、
市原は労いの言葉をかけているわけだ。
「自分が取るべき電話に、手を延ばして頂いてありがとうございます。
しかし、ここは拙僧が電話を取らせて頂きます」という意味で。
サムライジャパン...!
このやりとりわずか一秒以下。
す、すげえ...俺にゃあ無理だわ。
で、内心ほげぇとか思っていたのだけど、
市原が当りをつけた霞が関付近にはどうやら傘はなかったそうだ。
市原に謝られる。
いやいや、君は悪くない。
で、そういう場合の連絡先が書かれたチラシを渡される。
はい、自分で電話かけます。
事務室を出る時、別な女性が入ってきた。
彼女は携帯を落としたらしい。
市原は、あらゆる応対に慣れている。
ベン・スティラーは、私が改札出る時もギロっと睨んでいた。
まあ、ああ見えていい奴だったりするんだよな...。
で、この話は長いんだが、まだ続きがある。
数日後、市原の言う連絡先に電話をかけた。
同日、同時刻の似たような傘の落し物は7件あるそうだ。
運賃は出すから、上野の遺失物センターまで直接見に来て下さいと言う。
運賃を出してくれるらしい、と旦那に話したら
「それは今時ホワイト企業だな」と言っていた。
うん、確かにそう思う。貰えれば...(意味深)。
天気の良い日曜日、上野に向かい、市原の地図通りその事務室に行くと、
今度はここではずらっと大勢のおじさんたちが働いていた。
忘れ物をしている人もぞくぞく来る。
盛況盛況、という感じ。ダメ同士の集い...!
日傘は多いから、直接確かめて下さい、と言われ奥の部屋に通される。
職員室っぽい事務室のおじさん達の椅子の後ろをくぐり抜けて行くと、
その先に学校の図書室にあるような無骨な鉄の本棚があり、
何百本もの傘がぎゅうぎゅうに水平に刺さってて柄だけずらっとはみ出てる。
それらに一本一本、手書きで収得場所が書かれた白い紙タグがついている。
私の落とした傘の柄にそっくりの、ベージュで籐の編み込みみたいなのも
何本も突き出ていて、なるほどこれは本人に見せるべきだな、と意味がわかった。
あ、これ似てる、と思って引っこ抜くと、全然違う傘。
似た傘って多いんだなあ。
でも何本か引っ張り出してたら、あった!私の傘。
これこれ〜とちょっと感動。
タグを見たら、全く知らない駅。
小竹向原だったかな、私が行った事ない場所にはるばる旅をして来たのね。
私が乗っていた路線と、全く違う線だったので謎な点も多いが...、
まあ絶対これなので、見つかってよかった。
めでたしめでたし。
と思いきや、
しかし、なんだか妙に損をした気持ちになった出来事が。
行きがけ、上野までっていつもJRを使うので
メトロでなくJRを使ったら運賃は帰ってこなかった。
「そりゃあそうだろう」と旦那に言われる。うぐぐ...。
帰りも、帰りの分をその遺失物の係りのおじさんが
手書きで切符を書いてくれるのだけど、これまたついJRを使ってしまった。
そしたら、その紙は使えなかった。
(よくわかんなかったから乗るときちゃんとJR上野駅の駅員さんに聞いたのに...
降車駅で「これメトロ用じゃん!」って怒られた。ぐすん。)
市原に事務室の丸椅子で待機するように言われた時間考えたこと。
身の回りの落としそうな物に発信機つけたいところだけど、
あまり現実的じゃ無いよなあと思い、閃きました。
写真撮っとこう。
そしたらどんな物を落としたのか聞かれた時に確実!
ナイス・アイディア( ̄▽ ̄)
まあ、落とさないのが1番なのは、
知ってはいるんですよ。
落とさない人はわからないだろうけど...。
先週の日曜日、私は偽名を使って、汐留にある高級ホテル、
コンラッド東京の35階にあるスイートルームに泊まっていた。
72㎡。
テレビもトイレも二個ずつ(風呂のテレビも入れると3つ)。
風呂にはゴム製のおもちゃのあひるちゃんまで、
全て揃ってる。
眼下には浜離宮庭園と東京湾、レインボーブリッジ。
かなりセレブな空間だ。
部屋に備え付けのフリスクは600円、スニッカーズが500円。
戦争に負けてインフレが起こってるかのような値段設定で
目玉飛び出そう。
とまあ何故私のような一般人が
偽名を使いこんなところにいるのかと言うと、
何の事は無い、ゴージャスなお友達が急遽その部屋をキャンセルすることになったので、勿体無いからとプレゼントされたのだった。
どうもありがとう!
(確かに代金を全額払いながらも泊まらないのは勿体無い空間だった。)
都内に住んでいるのに、
都内の高級ホテルに泊まる事なんて、そうそうない。
貴重で面白い時間だった。
他人になり切るのもなかなか面白いじゃないかと、
彼女の名を借りてチェックインしたのだが、
(テスト前の高校生のように、直前でスラスラと書けるように
住所も電話番号も丸暗記していた。)
フロント嬢の「クレジットカードを見せていただけますか?」
に器用な嘘がつけず、しどろもどろになり、
やすやすと正体をバラしてしまう。
つくづく嘘をつけない性分だ。
長所であり、欠点でもある。
フロント嬢は「そういうことだったのですか」と笑顔になり、
「それは羨ましいですね。私も都内に住んでいますが、そうそう都内のホテルに泊まる機会はないですものね。勉強の為に泊まってみたいとは思うのですが。」と感じが良い。
友人が、スイートルームに泊まるとついてくるコンラッドベアという
ぬいぐるみを楽しみにしていたことを告げると、
「ではそのご友人の分も準備しましょう」と嬉しいサービスを!
コンラッドのサービスには終始感心しっぱなしであった。
特に驚いたサービスは下記の3つだ。
・エレベーターに乗っているとき、
最後に乗ってきた恰幅のいい外人さん2人が入ろうとして、
おそらく定員オーバーだったのだが、ブザーがならないように
設定されていたのだろう、「ドアが閉まらない」
というやや回りくどい表現で定員オーバーを教えていた。
おくゆかしい!
・朝食のフルーツが変わった形状だったので、
なんだろうこの形は...と不思議に思っていたら、
食べる時に分かりました。
ものすごい食べやすい形にカットされていたのですな!
ここは魔法の国なんだ...
と窓の外を見てぼーっとなった。
勿論朝食の豪華ぶりは半端ではない。
・最上階の37階にラウンジがあるようだったので、
まあこういう機会もそうそうあるまい、
いっちょカクテルでも飲むかと夜一人で見に行った。
(旦那はこんなとこまで来て、コンビニで買ったハーゲンダッツを貪り、
靴下を窓枠に置いてテレビ見てパズドラをしていたので
「家にいるのと同じじゃん!」と叱責しておいた。
しかしゴルゴ13、スナイパーごっこにはなかなかのセンスを感じた。
だてにいつもネットゲームで銃かまえてないな...。)
するとそのラウンジはどうやらVIP専用の空間であるらしかった。
当然VIPでもなんでもないので、諦めて帰ろうとしたのだが、
「十時までならよろしいですよ」と席を勧めてくれた。
大きなマグカップに紅茶、クッキーやチョコレートまで持って来てくれた。
ああ、今ここにいるべきじゃない人間が紛れ込んでるよ、
と思いながら、持ってきたクマと紅茶を飲み干した。(いろいろと痛い。)
今まで泊まったホテルで1番ひどかったのは、
名前は伏せるけど福岡のホテルで、
そこのひどさと言ったら、これまた笑っちゃうレベルなんだけど、
(壁当然うすい、冷蔵庫が嵌ってない、時計ぶっ壊れてる。etc)
この部屋との落差が面白〜い!
人生、経験だからいいものも悪いものも色々と経験して
楽しむのって大事かもね。
と、35階のスイートルームから見えていた
浜離宮庭園を翌日のんびり散歩しながら思った。
昨日から猛烈な勢いでラインのスタンプを作った。
2種類。
白黒とカラーのと。
40種類必要なので、
結構大変。ネタも尽きる。
審査に時間がかかるらしいので、
すぐには販売出来ないし...、
っていうかそもそも審査で落ちたら販売もできないけど。
どんなもんかお試し...という感じです。
ちょっと使ってみたい。
ちょっと前だけど、
友達が東京に遊びに来たので、
一緒に表参道のお茶の専門店に行きました。
ごはんもお茶も美味しかった。
そこで出されたお茶は、うちのおばあちゃんが丁寧に淹れてくれた
美味しいお茶の味がして懐かしかった。
おばあちゃん、今年のはじめに会いに行ったら、
ニコニコしてたけど、ついに孫の顔が認識出来なくなってた。
「ああ...ついにだなあ」と思ってうんうん話し聞いてたら
隣でお母さんが「真理ちゃん、泣くのもうやめなさい」と言う。
ひたすら涙が出ていた。
でもおばあちゃんが元気ならまあいいかと思った。
で、そのお茶は買わなかったのだけど、(めっちゃ高いから)
近所のスーパーで割と高額な緑茶を思い切って買った。
友達の旦那さんが「高いお茶はどんな風に淹れても美味しい」と言っていたので。
でも、あの味に近づけない!!
淹れ方多少工夫してみたんだけど...
どうやったらあのおばあちゃんのお茶の味が出るんだろうなあ。
今朝、東京で結構大きな地震がありました。
このへんは4度くらいだったのかな。
結構大きく長く揺れました。
朝の5時18分だったので、まだ布団の中にいたけど、
結構激しい揺れにびっくりして飛び起きました。
ぱっと窓を開けて外を見たら、
外には誰もいないけど、電柱がギシギシと揺れていたので
”大地が揺れている”感じ。
テレビでインタビュー受けていた人は「横揺れ」って言ってたけども、
私の実感としては大型トラックが一階で飛び跳ねているような、
トランポリンみたいな縦揺れに感じたけどなあ...
ズンズンズンズンと不思議にリズミカルでした。
まあ、久々の大きな地震でした。
ゴールデンウィーク中、大体天気も良く、
良い日和だったのに、今朝は雨だし地震だし、
なんだかねえ...
本当はアカデミー賞作品賞の”それでも夜は明ける”を見ようと思っていたのだけど、本編が開始して20分経っていたので、入場できず、
タイミングの良かった”ウォルト・ディズニーの約束”を見た。
案外重い話だったので、見終わってロビーに出ようとした時、
近くに座っていたギャルが、隣の彼らしき人に「暗かったねー!」と言っているのが聞こえてくるくらいでした。
「ディズニーだから、ファンタジックな話なんだろう」と思って見たら、
そういう風な感想になっちゃうかも。
私はというと終始泣きっぱなし。
もう、オープニングのヤシの木と空のシーンから。
(↑ここで泣くのはさすがにおかしいのだが。)
現実的すぎる...。
でも夢や空想、ファンタジーが産まれるのって、
絶対背景にそういう辛い出来事があるんだよなあ、
ある意味、必要不可欠なんだよねえ、と思った。
映画の内容は、
メリー・ポピンズの原作者である気難しい女性に
ウォルト・ディズニーがなんとかして一緒に”メリー・ポピンズ”を作りたいって平身低頭お願いするのだけど、もうその女性は頑として周囲と歩調を合わせないので、映画作りは難航して...という話。
どれぐらい気難しいかって、ディズニーが彼女を喜ばせようとぬいぐるみとかをホテルの部屋中に飾っても「こんなもの嫌いよ!」ってさっさと捨てちゃうくらい。いっそ清々しいかも。アニメも大嫌い!怒ってばっかり。
その現在の話に平行して、彼女の子供時代の父親との思い出のシーンが
細かく描かれます。
空想好きの父と楽しく遊んだ幼少期。
でもお父さんは娘には優しいんだけど、仕事の方はうまくいかず、だんだんと酒浸りになり、ついには病気になってしまう。
そんな父を見てお母さんもだんだん弱ってきて、
自殺未遂に走ってしまって、それを発見、食い止めようとする幼少時代の原作者。
そんな危機的な状況の家を救うべく家に現れたのが、
メリー・ポピンズのモデルになる家政婦さん。
(まあ登場シーンはほんのちょっとだけど)
ウォルト・ディズニーの方も幼少期にいろいろと辛い思いを抱えて生きて来たそうで、「一日も思い出さない日はない」と、映画完成直前、2人がいろいろと分かり合うシーンは感動です。
現実が辛い分、夢のある世界が思い描けるんだよなあ、と。
ただまあ、残念なのは私が未だメリー・ポピンズを見てないこと。
見なくては...。
前述の本を見て作ってるコサージュ。
布は家にあったやつ(捨てる服など)。
裏っかわのパーツはネットで激安購入。
一個50円とか。
元手がほとんどかかってない。
先月お姉ちゃんの家にしばらく泊まってたら、
お姉ちゃんもなんかミシンでいろいろ作っているようだった。
子供の頃から割と手芸好きの姉妹でした。
出来上がった時が楽しいんだよね。
お姉ちゃんと私の違いは、
お姉ちゃんは、道具を一気にごそっと買うので、
初期投資がすごそう。
はじめる前に関連本を買うらしいのは、
多分父の影響である。
ここんところ、日々いろんな所に行ったり人に会ったり
物を作ったりしていた割に更新をしていなかった...。
絵も全然描いてなかった。いかんいかん。
これからがんばりまーす。
ところで今、本が全然売れないらしいですね。
理由の一つに、「図書館の利用者が増えているから」があるらしい。
うんうん、図書館便利だからね。
買うか買わないか迷うような本は図書館で借りたらいいと思うし。
あと意外と本屋で見ないような本とかが置いてあったりして、面白い。
こないだ久しぶりに近所の図書館に行ったので、
面白そうなのひょいひょい手元に重ねてたら
気がついたら手に15冊くらい山盛りに持ってて、
自分でびっくりしました。
何冊まで借りれるんですか?って職員さんに聞いたら、
5冊と言われたので、泣く泣く削りました。
席に座って、パラ読みなのに号泣したりして
相変わらず不審者だけども、なんとか借りて帰る本を決めた。
●世界の奇妙な生き物図鑑(サー・ピルキントン・スマイズ著)
お、面白い...!
文体もアメリカンジョーク満載でいちいちくまなく面白いし、
(深夜のテンションだと思う。日中書いてる文なのかなあ?)
本の作り自体凝ってる。
地球にはいろんな生物がいるんだなあ、と感動します。
●死体はみんな生きている(メアリー・ローチ著)
ミステリーっぽいタイトルだけど、別にそういうわけでなく、
死体を生かした様々な実験の本。ジャンル的には科学かな?
タブーっぽい内容で興味深い。
ギロチンで切り落とした人間の頭での実験とかね。
大概こういうのは表紙の雰囲気が小説っぽくていい感じだったりして
手に取ります。
●お友達からお願いします(三浦しをん著)
久々のしをんエッセイだ〜わくわく。と思って借りたら、
なんかすっかり人気作家になったせい?なのか、
やけに本が汚い...!何で本をこんなに汚しちゃうわけよ!
と思うくらいわざわざ誰かが毎ページ汚している。
なんかの種みたいなのも挟み込まれてて、
そっちが気になって読書に集中できないじゃないか...。
内容は、今までのエッセイよりもちょっと真面目なページが多い。
以前からのくだらない爆笑系エッセイが好きだけど、
まあすっかり有名になってしまい、
新聞等に載せたエッセイらしいのでしゃーないか。
でも相変わらずやっぱり彼女の日常の考え過ぎ具合、マニアック具合は愉快。
小説っぽいのは図書館でばば〜っと読んでその場で満喫したので、
あと二冊はおうちでハンドメイドする為に借りた物作りの本。
●村上千歳の手縫い雑貨(村上千歳著)
この本を見て、今コサージュ作りにはまって、
じゃんじゃん作ってしまっています。
簡単で、超ど級に不器用な私でもなんとか作れる。
難しそうなページは、無視。
●はかりいらずの混ぜて焼くだけおやつ(飯塚有紀子著)
うちにはかりがないのと、そろそろ食べなきゃやばそうなバナナがあったので、マフィンにでもしようと借りました。
うーん、イマイチのし上がり...多分分量きちっとしなかったからだなあ。
というわけで、やっぱり計りは必要だな、と買うことにしました。
無料で世界が広がる図書館はとても便利なのだけど、
まあ本が売れないのは、あんまりいい事でもないよね。
本が売れないと、新しくその分野にお金かけなくなっちゃうのが
悲しいよね〜。
まあ、これまで通り本気で読みたいやつは定期的に本屋で買おう。
ブックオフも図書館も、今後も利用していくけども。
そろそろ発売されるなあ、
村上春樹の新刊。
と思って二三日前から微妙にそわそわしていたのだ。
(ミーハーだなあ。)
で、さっき買って来ました。わーい。
私は、村上春樹は長編より短編派なのです。
ゆっくり読もうと思ってるけど、
待ちきれず、帰り道のドトールで一話目を読んで来ちゃった。
面白かった。
今回の短編集のテーマは、
タイトル通りの「女のいない男たち」だそうです。
どんな気持ちで読んでるかと言うと、
子供の頃の、”世にも奇妙な物語”を心待ちにしていたような
気分でその世界を味わってるかなあ。
春樹さんの小説って、
どこかしらなんか不思議な人物や設定、小物が出てくるじゃないですか。
ちょっとバラバラな組み合わせ。
でもなんかリアリティがあると言うか。
月並みな表現ですが、
いろんな物事や人を、
黙ってじっくり観察しているのだなあ、
と思う。
で、まあじっくり読もうと思います。
(パーっと読まないようにしなきゃ。)
”ゼロ・グラヴィティ”
話題だったので、一応3Dで。
うーん、怖面白かった~!!
新感覚パニックアクションではないか?と思うような、
見ている間中、ハラハラドキドキ盛りだくさん。
映画だから生きてるけど、
現実だったら絶対死んどるわ...
宇宙飛行士になれそうもなくて良かった。
子供の頃見てたらトラウマになっていたかもしれない。
真っ暗闇、酸素が無くなって行く、破片が降ってくる....
主人公が女性ってとこも、うまい。
”アナと雪の女王”
ミーハーな映画しか最近見てないなあ。
しかしものすごいヒットしてるみたいですね。
字幕で見たんだけど、
吹き替えの3D見ればよかったかなあ...
何と言っても秀逸なのが、
氷と雪の表現!
CGの進化はどこまで進むのだ。
ミュージカルだから、
意味不明に登場人物たちが突然歌い出して
ちょっとギョッとするし、
展開早すぎて二時間にストーリー
凝縮させてる感もあるけど、
綺麗で面白いよ。
特にCMでも使われる
レリゴー♪のシーン、
良かった。
真面目でストイックなお姉ちゃんが、
魔法がバレないように城でひっそりと
暮らしているんだけど、
この曲の時、いろいろ吹っ切れるのです。
銀世界が綺麗なので、
珍しく東京に雪が降り積もった日に見たら、
より一層楽しめたんじゃないかなあ。
外はもう桜も散っちゃって春。
季節がずれてて若干勿体無い。
こないだラジオ聞いてたら、
たまたまゲストで出てた女性誌の編集者のマイブーム(?)ーというか
続けてる自分の良い習慣って言うのがありまして、
その中の一つが盛り塩だった。
(他はフルーツを食べる、たくさん歩く、とまあ普通の内容だった。)
番組の聞き役の女性もプッとウケてたんだけど、
特に盛り塩の話題を広げるでもなく...
その番組を聞いたのは数週間前なんだけど、
ちょっとうちでもやってみようかな、とふと思い立ち、
やり方を調べて今実験的に自宅でも盛り塩してます。
玄関の脇に、小さい塩の山を両側に置くだけ。
三日くらいで捨てるか替えるかした方がいいらしい。
もうすぐ三日目だけど、
特に何の変化もありません。
何の変化もないのが、
いい事なのかなあ?
新宿マルイで黒いレースの手袋を買って
(ポイントが溜まっていたので実質0円で買えた)
帰りがけに電車で開けて速攻使っちゃう自分。
家に着いて、ドアの前でポケットから鍵を出そうとしたら、
コートのポケットに予想外のマジックテープがついており、
そこにバッチリくっついてしまう。左手と服が固定されてしまう。
ゴキブリほいほいにはまったゴキブリの気分。
うかつ。。。
冷静に引き剥がそうとするが、
無念にも一部ピーっと伝染してしまう。
寿命がわずか20分くらいだった...。
うう、切ない。
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