岡崎京子展

世田谷文学館で開催中の岡崎京子展を見に行って来ました。

大々的だし、見ておかなきゃ、と思って行ったのですが、
見ててはっと気付いてしまった…
「こういう世界、あんまり好きじゃないや…」
なんかやさぐれてる女の子の世界よく表現出来てると思うけど、
好きかと言われたら好きじゃないや…と。

学生の時読んではいたけど。
リアル過ぎ...なんだよね。
現実的すぎて、
現実の弱肉強食を描いてるから、
見てて気持ちいいものではなかったのです。

私はあんまり現実的すぎるものは好きじゃないんだなあ、と気付いた。
一方、リアルさに欠けてるとそれはそれでまた文句言うんだけど。
さじ加減が微妙だ。

なんだろ、例えるとブランド品?
ヴィトンとか、まあ高いんでしょうね、いいものなんでしょうねと客観的には思うけど、
好きかと言われたらそうでもないや…という感じというか。
持ちたがる人は多いのだろうけど、自分は積極的には持たないだろうなあという。

じゃあ興味ないもの見に行くなよって話なんだけど。

この日は岡崎京子の日にしよう、と前もってトークショーを予約しておいたので、
「そんな好きでもなかった…」とは思いつつ、
芦花公園から代官山に移動。

ちょうどトークショーが始まる時刻ギリギリくらいに着いた。
席がほぼ満席で、空席を探していたら一個空いていたので、
ストンと座ったら、なんと祖父江慎さんが隣りの隣りに座っていた。

なんせ、このトークショーははじめ、てっきり祖父江さんが喋るんだろうと思って予約したのだ。
そしたら、別に祖父江さんが喋るわけではなかった。
でもまあ電話しちゃったから、いいやこのまま予約しちゃえ、という勢いで
この場所にいるのであった。

わ〜…
ど、ど、どうしよう…
と変に焦るが、まあその後はトークショーに集中。

しかし、最初は予定にいなかったけど急遽投入された千秋あってこそのトークショーだった。
千秋は、本当ばりっばりの岡崎京子ファン。
あとの2人は…ぶっちゃけ読んでないんじゃないの?くらいのテンションというか…

しかし、トークショーの最初の方で千秋が
「今日ベレー帽被ってる人は、バリバリの岡崎京子ファンかもしれないから
タイトルとか間違えたらぶち切れるかもよ」とゲストの古市さんに話しかける。
特に何の意味もなく、普段からしょっちゅうベレー帽被ってる私…
内心(わあ〜誤解を招いている〜)とヒヤヒヤ。

こういっては何だけど、まあ割ととりとめのない感じのトークショーだったなあ。
自分がそんなファンじゃない事に気付いてしまったというのもあるけど。


「最後質問ある人!」という恒例行事…
だーれも手を挙げる気配がないので、
何か言わなくちゃ!!と内心かなり葛藤するも、
そんなファンでもない人間が意味ない質問しちゃいかん、
と変に心が抑制。

隣りにいた女の子が
「変な質問ですが岡崎さんは何を食べていたんでしょうか」と聞き
千秋が「いい質問!」と言っていたのは今回のトークショーの私的ハイライトだ。

そしてその後、私の後ろにいたお兄さんが威勢よく
「ハイ!」と手を挙げ「僕は岡崎京子の弟ですが!」と発言。
緊張した面持ちで脇汗びっしょりのオザケンTシャツを着てるのを
見たら「ええ!!」と何か変な声が出て真後ろだったしバッチリ目があった。
(すると「あ、はいそうなんです」と私に向かって返事。いい人だ…)

ラーメンズの片桐に似た感じの風貌で、
なんだかとても良い人そう…
意外な弟さんでありました。


出る時、祖父江さんに思い切って話しかけた。
「あの…祖父江さんのツイッター、いつも読んでます!すごいいい事書かれてて、励まされます」
「あ、そうなの〜ありがとう〜ベレー帽ですね」と言われた。

ああ〜ベレー帽だけどガチファンではないのですが〜...

でもまあそんな感じで終わったトークショーでありました。
千秋がオススメしてたblueblueblueという作品はいつか読もうと思う。