to kill a mockingbird

寝る前とかにwikiを見出すとどんどんページをジャンプして止まらないことがある。

 

トルーマン・カポーティの項目を何気なく見たら、

彼の幼なじみのハーパー・リーという作家の唯一の自伝的長編小説の中で、

ディルという少年として登場しているらしく、

1962年のその映画を見たくなって近所のレンタルショップで借りて見た。

 

あまりに古いから無いかなあと心配したが、

超名作みたいでクラシックコーナーに二本あった。良かった。

 

つまんなかったら寝ちゃうかなあとか思ってたけど、

めちゃくちゃ面白かった...!ここ最近で一番集中して見た。

 

タイトルは”to kill a mockingbird"なんだけど、邦題だと”アラバマ物語”。

原題の方がはるかにセンスがいい。

どうしてアラバマ物語にしちゃったの。

(単純に訳すと”モノマネ鳥を殺すには”だけど、to kill a mockingbirdでいいじゃないか...。)

 

産まれる前の映画で全然知らなかったけれども、

もともとこの小説はとんでもないベストセラー(一千万部以上!)らしい。

 

本も映画も輝かしい賞をいくつも取り、

ものすごい荒稼ぎしたようだ。

 

内容は黒人差別がテーマ。

白人の婦女暴行事件の犯人として仕立て上げられた

黒人の冤罪を弁護する白人の弁護士の娘の目線で描かれている。

 

このグレゴリーペック演ずるお父さんの弁護士、アティカスが素晴らしい。

 

"2003年アメリカ映画協会が選んだアメリカ映画100年のヒーローと悪役ベスト100では、アティカスがインディ・ジョーンズジェームズ・ボンドといったスーパーヒーローを抑えヒーロー部門第1位を獲得、再び脚光を浴びた。" 

 

とwikiに載っていたが、納得。普通の弁護士なのに...。

当時、黒人を弁護するなんて相当に勇気のいる行為であったらしい。

 

ちなみにカポーティの少年時代であるディルは別に目覚ましい活躍もなく、

単なるスネ夫みたいな自慢しいのはなたれ小僧です。

 

でもこのディルとハーパー・リーであるスカウトとお兄ちゃんのジェムが

実に子供らしい子供達なので、なんかそういうの久々に見たかも...と思った。

 

名作ってやっぱ年月経っても名作なのねえ。