夏ということで読書三昧。
外は暑いしねえ。日夜本の虫やってます。
でも本屋にはついつい行っちゃうんだけど。
何ヶ月か前、松浦弥太郎さんの本を
二子玉川駅の本屋で立ち読みした。
そこには「全ての人間の行動は”不安”と”孤独”の恐怖感に基づいている。
=それらがなければ人は行動しないだろう」
といったような事が書かれていて、
「ええ〜極論やなあ!」と思ってすぐには同意しかねたが
「果たしてどうなのだろうか」とそれについて度々考えるようになった。
「ああなったら嫌だ、こうなったら寂しい」ということで
本当に全員行動してるのだろうか。うむむ....。
楽しいしやりたいから行動して欲しいものだが、
まあ皆が皆そんな風に生きてちゃ世の中回らないのだろう。
でもなんだかんだ弥太郎さんの本って立ち読みで大筋を掴んだら買いはしない、みたいなポジションだったんだけど(すみません!!)
今急激にぶり返したよしもとばななブームにより、初めて買いました。
彼女のエッセイの中で松浦弥太郎さんのカウブックスの事が書かれていて、
それまで”暮らしの手帖”の編集長っていう事は知ってたんだけど、そんな素敵古本屋の経営までしてるなんて知らなかったから、
早速次の日見に行ってみました(暇人の行動力)。
本に書かれていた通り、目黒川沿いに歩いて行くとありました。
素敵本屋。
入り口のところの文庫本が、著者の名前順じゃなくて、
背表紙の色順に並べられていて、グラデーションが美しい!!
画材みたい。
中も素敵な世界でした...
あれは本じゃなくて宝石。
客が私一人しかいなくて、
本屋というより完全に美術館とかギャラリー的雰囲気で集中して楽しめた。
作品に触っていいのだろうか...おそるおそる触れるという感じ。
ばななブームだったのでばなな本が買いたかったのだが、
お店の人に聞いた所「うちは古い本しか扱ってないので新しい人のはちょっと...」とのことでした。
どれにしようとうーんと悩む。今ハマってるレイモンド・カーヴァーの初版、大橋歩さんのすごい綺麗なイラストエッセイ本もいいが、
弥太郎さんの友人の家の玄関の写真のポストカードセットも何かいい。
挙げ句、レジ付近にある弥太郎さんの本が目に入り、
「あ、これだな」とすんなり決まった。
彼の生活の基本、100。
ようするに大事にしている信条、みたいなもの。
自己啓発本コーナーってほとんど近寄らないけど
こういうのだけは結構好きなのです。
弥太郎さんだけじゃなくて、
きっと皆あるであろう、信条。
知りたいなあ。
一気に読んだので、自分の信条も書き連ねて見ることにした。
一番最初に出て来たのは「ほどよくテキトーに」
だったので、多分弥太郎さんに怒られるな...と思った。
他にレインボーの色鉛筆も買った。
描いてるとだんだん色が変わるの。
弥太郎さんがサインするときに使うらしい。
それ使ってると見た人がにこっとするからだって。
そういうのいいよね...、とそのエピソードが良くて買った。
彼の本とか信条読んでるとくそ真面目で堅物っぽいけど、
随所に人へのかわいいサービス精神があって、
そこが良いと思う。
さーて帰って読むか〜と思ってたら、
怪しげだった雲行きがもうあからさまに派手な雷雨になっていて、
思いつきでふらーっと傘も持たずにやってきた私は立ち往生。
店員さんに「まあしばらくゆっくりしてってください」と勧められ、
コーヒーを飲んでゆっくり過ごす。
丈夫な傘も貸して下さった。
返却は別にいいですよ、と言われたけどまたそのうち遊びに行こうと思う。
カウブックス、オススメです。