タケオペーパーショー

私が原研哉さんの本を初めて見たのは、
たしか中学生の時。
父親が買ってくるオールジャンルの無尽蔵な本の中から、
ややこしそうな本は手に取りもしないけど、
面白そうで分かりやすそうで綺麗な本は勝手に持って行って読んでいた。

その中でも原さんのリ・デザインという本が、なんだかとても気に入った。
身近なプロダクト、例えばティッシュとかマッチとか紅茶のティーパック、
そういうのをデザインし直すというテーマの本。

わー本当にこういうのが売っていればいいのに何故売ってないのだろうと思ってた。

大学生の時も原さんのHAPTICという触覚を感じさせるプロダクトデザインの本に
かなり影響を受けて、卒業制作にも使わせてもらった。

私の絵からは微塵も原さんっぽさは無いと思うけど、
ああいうシンプルで根本的なところから視点を変えるようなデザインが
実は大好物なのです。

で、その原研哉さんが十年ぶりに手がけたタケオペーパーショーに、
この間行って来ました。

 

いろいろ凝視しすぎて鼻血出そう...!

目からウロコ、口からヨダレも出そうって感じ。

 

基本的に紙を使ったデザイン物の展示なんだけど、今回のテーマは

"subtle"と言って微妙なニュアンスの繊細なものばかりが

会場にずらり揃った展示でした。


中でも「これが良かったです!」と言うよりは、
全部良かったです。うーん、素晴らしいなあ。

すっかり堪能。
会期が短く辺鄙な場所だったけど、トークショーも豪華な顔ぶれだったので

何度か見に行きました。

デザイナーと言うより職人芸!
とにかく良かったです。