最近読んでる本

六本木ヒルズの隣のtsutayaにふらーっと立ち寄って

(芸術系の本が多くて割と好き)

なんとなくびびっと来た本。

 

「SWITCH STORIES 彼らがいた場所」。

 

雑誌「SWITCH」の長年に渡るインタビューをまとめた物。

ミュージシャンや役者、映画監督、漫画家、様々な著名人が

著者の新井敏記さんに答えてくれた自分自身の事。

 

フィクションよりノンフィクションの方が600倍くらい好きな私は、

たまたま開いたページの、

Coccoのインタビューの一行目を読んだだけで、

なんかジーンと泣けて来てしまう。

 

11人のインタビューが載ってて、

それらの人は全員が全員、

私が特にファンでも知りたい人でもないのだが、

誰かが誰かの質問に答えてるのが

なんか無性に好きなのだろう。

 

「この人知らんかったけどこんな人やったんやなあ」

と思う。

リアルな人間を感じる。

 

久々にすごい勢いでぐいぐい読んだ。

 

しかし、凝縮された上澄みを掬いとっているとは思うが、

その人の一万分の一、いやもっともっとほんの一部なのだよなあ、

とも思う。

 

人間に換算したら、

ここに載ってる情報は、

彼らの爪の先や髪の毛一本くらいのデータなのだろう。

でも著者はその人の一番美味しい部分を取り出して

人に見せるのが得意。

 

この本は熱意と技術の賜物。