[喫茶店のnewton]
宿泊は朝食無しのプランだったので、
「まあその辺のカフェで食べよう」と思い、
朝、ホテルを出て店を探す。
朝の人々て皆結構ギスギスしてんだなあ、、、
前東京住んでた時、通勤時間が会社まで15分だったから
あんまりがっつり朝の世界を知らなかった。
しかもデザイン会社だから九時過ぎだしね。
朝八時台の東京って、、、うーむでもまあこれが一般的な光景なのだろう、と思う。
駅の高架下に、レトロなカフェ、というか超下町っぽい喫茶店(ボロい)があり、
コーヒーとサンドイッチのセットがあるらしいから、ここでいいやとふらりと入る。
その店のあまりの対応の冷たさに、しばし呆然。
あ、一見さんお断りだったのかしら、、、ごめんなさい。
店のおばちゃんはひたすら店の常連客と話をしている。
いや、水とメニュー持って来てくれただけで有り難いと思おう!
そして、サンドイッチが、、、なんだこれすみません、喉を通らない!
うーん、コンビニのが五倍はうまいかも、、、まあいいや。
なんとか流し込む。(四切れ中、がんばったが一切れ残す。)
でもね、この店で何故か印象に残ったこと、それはマガジンラックに大量に
科学雑誌”newton”がずらっと並んでたこと。
この店見渡しても、絶対newtonの特集に興味ありそうな人いないもん!
この店の人達が興味津々で読みそうなのは”週間現代”とか”女性セブン”だよ。
もしくはスポーツ紙、、、。
なんか、常連客がたまたま毎回持って来るとかそんな理由かなあ。
彼女らは絶対ニュートリノやら新たに見つかった惑星に対して熱い意見とか持ってないと思うのだが、、、見込み違いか??
何故だか"MIB(メンインブラック)"のとあるシーンを思い出す私。
それはウィル・スミスが宇宙人の極秘諜報員になる試験を受ける最初の方のシーン。
夜の町中のセットにハリボテのエイリアンがたくさんいて、それを銃で撃つという試験内容。
他の受験者がエイリアンをガンガン撃って行く中で
ウィル・スミスはじーっと待って小さな女の子のハリボテを撃った。
試験官が「何故そうした?」と聞くと
「こんな時間に物理だか数学だかの教科書小脇に抱えて歩いている女の子は間違いなくエイリアンだ」と言う。納得。
そう、この店で不自然なのはこのnewtonだよ、、、何故これがここにある、、、と思って、
冷たい「ありがとうございました」を尻目に店を出た。
かような冷たさがあるから暖かさが分かるんだぜ!
(あまりに対応の暖かい店に入ると人知れず泣いてたりする)