●007 SKYFALL
継母がハマって4回も見たというので、
「すげえなあ」と思って007一回も見た事ない私が見たら、本当に面白かった。
特に秀逸なのは、オープニングの映像。
Adeleの声、歌詞、ちょっと薬物依存(幻覚)っぽい映像世界、
カメラが中央にゆっくり前進して行くなか、
映画の様々なモチーフが浮かんでは消え、広がって行くイメージとして残る...
そして私が今ハマってる反転画像みたいな
鏡を使ったような世界が途中から始まるので、
そのシーンが始まると超興奮。
(こちらもダニエル・クレイグだったけど、
”ドラゴンタトゥーの女”のオープニング映像並みの洗練具合。誰が作ってんだろ。)
す、素晴らしい、、、
四回くらい連続で見た後、
「あと二回は見れる」と旦那に言ったら
「病気やで...」と言われた。
確かに病気かもしれんな。
でも、内容も面白いよ!
執念とか復讐劇ってのはなかなか目を見張るものがある。
●abさんご/黒田夏子
...すみません、挫折しました。
でも途中までパラ読みした感想を書いてしまう。
なんと言ってもこの芥川賞を取った小説の特徴は、
「横書き、平仮名多用」です。
当然、読みにくい。
「縦書き、通常の漢字使い」とどう違うのだろう、
何故黒田さんはこの書き方にしたのだろうと考えたのだが...
正確には本人にしかその理由は分からないだろうけど、
何だか外国の読み物のようだった。
異世界な感じ。
多分私達の脳に「横書きで平仮名が混じるもの」
と言ったら「外国の絵本」というのがインプットされているんじゃなかろうか。
だからこの世の物ではないように感じる。
結局最後まで読めなくて申し訳ないんだけど、
(図書館から「はよ返せ〜」と電話がかかって来たので返しに行かねばならぬ)
一つだけ言えるのは、
これを読み切って、賞を与えた早稲田の審査員のお偉いさんがすごい。確実に。
100人いたら、これを最後まできちんと読み切れるの3人くらいじゃないかな。
これを最後まで読み切ったということに、
文章に対する愛を感じるなあ〜。
愛がないと読めないだろう、これ。