小林健二さんの話

昨夜、福岡のギャラリーで小林健二さんの話を聞いて来た。

小林健二さんというアーティストは、
水晶やラジオ、惑星といったモチーフを使って、
とても綺麗な作品を作る。
綺麗なだけでなく、メッセージ性も深く、
ファン層は幅広い。

彼は東京の人だが、福岡の様々な場所で個展をしていて、
何度か目にしたことがあった。


今回のイベントは、ちょっと変わっている。
ギャラリーには小林ファンの参加者20名程度がいるが、
小林さん本人が直接その場にいるわけではない。

 
ギャラリーのパソコンを使って、
東京の彼のアトリエと、こちらのギャラリーの空間を
スカイプ、要するにテレビ電話でつなぐのだ。

三時間の予定が、大幅に時間オーバーしながら話してくれた。

 超熱弁。
内容が濃く、豊富。
とてもここで書ききれない。

科学的な事、非科学的な事、自然や創造物、
ありとあらゆるジャンルに興味と深い知識がある。
でも、自身でしょっちゅうセーブして中断してた。
「ごめん、これマニアックすぎて面白くないよね、
ついつい話しすぎてしまうんだ、、、」(←この気持ちとてもよく分かる!)

今回のような特殊なイベントを何故ギャラリーのオーナーと企画したのかと言うと、
自分は今までずっと人嫌いで、ひきこもって作品作って生きて来たけど、
この先もうそんなに長くないし(いやいや、まだ60前なのに(^0^:))、

せっかくの自分の膨大な知識をいろんな人に伝えたいそう。


本人の話すところを見たら
作品イメージとはかなりギャップがあった。

まず容貌は端正、服装は赤いダウンジャケット、
黒いニット帽、眼鏡。
しゃべり方はのんびりというよりは、
シャキシャキ話す感じ。

 (上記の作品みたいな美しい青い世界からは想像もつかないおもしろトーク!

自分に対するつっこみが激しい。)

話した内容は、思い出せるだけで下記のようなものだ。

科学、芸術、書籍、怪物、バイト、自殺、天使、
歯磨き体操、ベント生物、工具、、、etc

前日、寝る前にたまたま澁澤龍彦の本を読んでいたので内容的に被る部分もちょこちょこあって

質問してみたかったんだけど、ノンストップで喋る喋る。

たまに「誰か質問ある?」とはさむんだけど、誰も間に入れない、、、。

まるで長縄飛びのようです。

(いや、入れるし、実際一人割りこんだんだけど、そういうの得意なはずの自分が控えてしまった、、、無念。)

 

 

サシで話せるならおそらく70時間くらい行けると思うなあ。

(どうしてそんなに上から来れるのか、自分よ)

 

ただ世界の見方が根底から覆されてしまう可能性があり、それは恐ろしい限りだ。