バジル

連続で食い物ネタになってしまった。

私はすぐ何かに熱中するタイプなので、

今「今まで作らなかった料理を作る」ブームが

訪れた様子。(二週間おきくらいに熱中の内容が変わる)

 

しかし今回は味の事が書きたいんじゃなくて、

(私、全然グルメじゃないので)

スーパーの事が書きたいのです。

 

近所のよく行くスーパーでふっと

「今日はガパオだなあ」と思い立ち店内で材料を検索。

ナンプラーは意外と安いんだなあ(88円)、とか思いながら

必要なものをカゴに入れて行くと、

生バジルを用意しなきゃならないという壁が出て来る。

 

生バジルは店がちょっと小洒落てないとなさそうだ。

おそらくこの業務スーパーにはないだろう。

 この採算を度外視し、

「削れる所全てを削って安く!質より量だろ!」という素晴らしい根性の店には。

(リスペクトしてるんですよ)

一応自分で調べてから、

生バジルが無い事を確認してレジに向かう。

 

このスーパーは店員も客も商品も多国籍で、

ちょっとしたオリンピックなんか開けそうだが、

その外国人に混じって一人、いかにも『A型』っぽい日本人の店員がいる。

(彼がA型以外の血液型だったら、なんか裏切られた気がするなあ、、、)

店は広く商品は豊富だが、彼はおそらく店内の商品全てを熟知している。

(いや、絶対しているに決まってる!)

 

以前アンチョビを買い求めた際に、

いつもの場所にアンチョビがなかった。

そんで「ああ売り切れてんだ」と思ったが

一応「アンチョビありますか」とその日本人に尋ねたら

しばらく脳内をサーチしたっぽい間の後、

「申し訳ありません、ただいまアンチョビは切らしておりまして,,,」

なんか、今にも切腹しかねんような表情で言われた時に、

逆にこっちが「わーごめんなさい、無いの知ってて意地悪な質問を私がするから!!

アンチョビの事は忘れて下さい!!」と申し訳なく思った。

(その後入荷されていた)

 

そして今日のレジで「バジル、ないですよね、、、」と聞いたら

私の「生の」って言う付け足しを聞かぬまま、猛ダッシュ!!

早速手には1kgの乾燥バジルだ。

さすが業務スーパー。お茶っ葉みたいな乾燥バジルが

キャットフードくらいの量ぎっしり入ってる。

でも、ごめん、ガパオには生のバジルらしいんだ、、、

そして、その量食いきろうと思ったらバジル料理の店やるか

年に数回バジルパーティーしなきゃ使い切れないよ、、、

 

その店員の期待に添えられないのは心苦しかったが、

生バジルは別の店で買うことにし、棚に戻してもらう。

 

あの店員は受け答えが侍かなんかっぽいな。

一人称が「拙者」でも違和感がない。

 

マイバッグを持ってたのにビニール袋渡されたから、

返したら「あ、はい」とそこは興味無さげであった。

つまり、「いかに客の要望の商品に答えられるか」に心血注いでんだろうな。

 

スーパーの店員の人間観察は続く。

(もしかしたら逆も然りだろうか。)