ちなみに去年のケーキについて、思い出したので書いておきたい。
去年は、人にワンホールのでっかいケーキをもらって、
友達を招いて皆で食べたのだが、
誰にもらったのかというと、それは私を車で轢いた人である。
去年は、霊感全然なくても「さすがになんか憑いてるかな」
と思いたくなるほど本当に散々な一年で、(長くなるから割愛するけど、)
その一年の締めくくりの年末に、近所の郵便局の帰り道、
自転車に乗ってたら、曲がり角で車にはねられた。
...というのは言い過ぎで、こつんとぶつかった程度。
運転手のお母さんは、娘をこれから予防接種に連れていこうとして
頭がいっぱいだったらしく、右折の時私の姿が見えなかったそうだ。
とはいえ自転車ごところっと倒れ、尻餅ついたので、
私としても「うーん、どこも痛くはないけど、
確かにひっくり返ったわなあ」とは思っていたら
そのお母さんが
『すみません!!どうかこれで穏便に済ませて下さい....』
と半泣きで一万円札を握らせてくる。
「えー、こ、こういう時ってどうすべき??(ーー;)」と
私は軽いパニック状態。
えーっと...と悩んでると、そのお母さん
『うちの次女も今年の夏バイクに轢かれて、これから訴訟を起こすところなんです...
本当に最悪な犯人で。でもまさか自分が加害者側になるなんて...』
完全パニック状態。
とりあえずお互いに電話番号を交換。
轢いた人『何かあったら、私そこの喫茶店で働いてるんで、そこに言いに来て下さい』
私「あ、そこ良く行きます。シナモントーストがおいしいですよね。ティーカップも素敵ですし」(今時、陶器の器なのです)
轢いた人『でしょ!スタバとかドトールとは違うんですよ。あ、良かったらクリスマスケーキ差し上げますよ』
私「え、いいんですか?」
轢いた人『もちろんもちろん!』
という訳で、ワンホールのクリスマスケーキがタダで手に入ったのでした。
人間万事塞翁が馬だなあ。
ちなみに、この一万はどうしたもんか,,,と思って
親に相談したら「何も無いならその喫茶店に返しに行きなさい」
との事で、絵とか名刺つけて可愛い封筒に入れて返しました。
そして後日その綺麗なお母さん(なんと四人の子持ち!)に
件の喫茶店でバナナジュースもごちそうになりました。
次女が図工の時間に作った粘土のダイナミックな鯉とか、
お母さんが子供たちに作る手作りのキャラ弁とかの写メを
見せてくれたのを、未だに覚えてる。
(私キャラ弁なんて作ったことないからそういうの作れるの本当感心しちゃう)
でもその次女はこの日の数ヶ月前、
手を挙げて横断歩道を渡ってる最中に、
それこそ本当に近所の肉屋のおじいさんの運転するバイクに
はねられてれてしまったそうだ。
膝から骨が見えるほどの大事なのに、
『あのじじいは「俺のせいじゃない、この子が悪い」って言ってたんですよ...
血を流してるのに、救急にも電話しないで。
産まれて初めて本当に殺してやりたいと思いました。
いや、殺さなきゃ、って思いましたね。
あの子が手を挙げてたのを、周りの人も皆見てたんです』と言っていた。
手術は無事済んで退院したので、
これから裁判だそうだ。
今頃はどうなってるのかな。
さすがにそこまでは首を突っ込めない。