the ant and grasshopper2

アリとキリギリス2

キリギリスは、アリの嗅ぎ分けがうまい。
怒るアリと怒らないアリの識別だ。

こいつは怒らないな、、、と判断したアリの穀物庫に
正面玄関の鍵をぶっ壊し、侵入する。
ガンガンッバリーン!

当然、アリはびっくりする。
アリ「何か用ですか」
キリギリス『ま、いーからいーから』
アリ「ええ~???」
キリギリス『お腹空いたんだよねー、一曲披露するから
穀物ちょっとくれない?』
アリ「無茶苦茶だな、あんた、、、」

キリギリス、一曲披露。

アリ「しょうがないなあ、音楽は、嫌いじゃないんだよね」
キリギリス『まあ君なら分かってくれると思ったよ』

アリ「夏はどうしてたの?食料無いなんて」
キリギリス『えっ…歌ってたよね~ついつい。太陽とか空とか綺麗だったから。君は?』
アリ「いや、汗水垂らして働いてましたよ」
キリギリス『何で?働くの好きなんだね~偉いね~』
アリ「いや、そういうもんでしょ。冬どーすんの」
キリギリス『ふーんそういうもんか』

キリギリス、勝手に穀物をもぎって食べる。もぐもぐ。

アリ「…うん、なんかどーでも良くなってきた。」
キリギリス『だっしょ~?』